インゲン他、南瓜、とうもろこし、枝豆、は蒔かないほういいです!
種・家庭菜園・園芸・野菜 市川種苗店
前回、インゲンは6月に種まきすると、開花期が盛夏期に突入し花が咲かないか、咲いても受精できません。インゲンの木自身は良く茂りますが、実がつかないので失敗しますよ!と書きました。
インゲンではありませんが、
「今からとうもろこしを種まきしたいんですけど・・・」
「収穫をずらしてカボチャを栽培したいので、今蒔きたいのだけれど・・・」
というお客様が、今日!連続してお見えになりました。
ヤバイな・・・・と思っています。
繰り返しになりますが、6月は種屋が最も暇なシーズンオフの時期です。種まきできる品種はものすごく限られているのです!
※以下の話しは関東以西の平暖地に一般化できると思います。
◆インゲン
①つるなしインゲンは寿命が短いのでで6月に蒔いても限りなく成功する確率は低いです。
②つるありインゲンはつるなしインゲンと同じ、最初は全く茎葉が茂るばかりで実はつかないでしょう。しかし、9月まで寿命が持てば後半少しは収穫できるかもしれません。しかし開花受精期の耐暑性は品種間差が著しく、アメリカ平座や、尺五寸菜豆などの超!昔の品種はOKかもしれませんが、つるありモロッコなど人気品種は全然ダメです。少なくとも1ヶ月は播種を待ったほうが賢明でしょう。
※インゲンの露地抑制栽培はあまり行われていないようですが、キュウリの栽培で残った支柱の有効利用として、7月下旬~8月中旬頃につるあり種を蒔く作型は、強くおススメします。先のモロッコでも春作より収量が上がるほど良くできます。超おススメです!元肥はキュウリの後作なので(十分肥料は残っています!)、必ず、無肥料で行います。
◆南瓜(カボチャ)
キュウリと違って単為結果性はありません。確実に開花受精できないと収穫できません。「えびす」など着果性が優れている品種でも、平暖地では6月~7月中旬はダメだと思います。
最近の粉質系カボチャは貯蔵性がありませんので、秋、あまり遅くまで食べることができません。そこで、高温着果性に優れた品種を用いて、8月上旬に種まきします。暖かいところではギリギリお盆までです。10月に収穫できるので市場価値も高まり、栽培する意義も大きいのではないかと思います。
※注意点は、やはり、元肥の窒素分を減らすこと。元肥が多すぎると雌花がつかなくなる傾向が高まります。「えびす」など高温着果性に優れた抑制向きの品種でも春作の1/3位の収量しか上がらないと思います。高温が原因ですが、短期間で確実収量を上げるためには親ヅル一本仕立ての一果どりが良いと思います。当然面積あたりの株数は増やす必要があります。
◆とうもろこし
80日前後の早生系の品種は、早蒔きに適し、抑制には向きません。6月~7月蒔きは全くダメです。
85~90日の晩生系の品種は、6~7月中旬はダメですが、7月下旬~8月上旬に蒔くと、やや穂が小さくなりますが、10月どりに向く品種があります。
※できるだけ、直播してください。育苗定植は不揃いの原因となりますのでさけてください。元肥は春作同様でOKです。カボチャと同じで、春作より収量は落ちますが、希少価値の高い時期に収穫できますので有利です。
◆枝豆
エダマメは夏大豆です。暑い時期に開花してもなかなか結実しません。6月の種まきは難しいです。
いっそのこと、秋大豆を7月に蒔いて、9月頃エダマメとして収穫するのがよいと思います。
黒大豆などのエダマメは絶品ですよ!(オススメです)
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