セロリの種まき 好光性に疑問? | 家庭菜園を応援する農業おやじのブログ~家庭菜園・園芸用野菜の種のことなら市川種苗店

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実験の結果 セロリの好光性は疑問です!

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5月26日
第一回目のセロリの播種 
5月8日ごろより発芽を確認 播種後約二週間を要す。
育苗箱の場所により発芽の良い領域とそうでない領域の差著しい。

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5/26日 こんな感じで二つの育苗箱に播種(第一回目)


6月10日
第二回目のセロリのは種
第一回目の二つの育苗箱の一つの中央部の発芽不良が確実となる。

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6/18 第一回目の播種の発芽の良い部分 本葉が出かけている。
もう一つの育苗箱の中央部は発芽が悪い。(写真撮り忘れてスミマセン)

6月18日
前日くらいから第二回目のセロリの発芽を確認。 播種後約1週間で発芽したことになります。均一に発芽している。


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6/18 全域によく発芽 (第二回目分) 
右側は第一回のセロリと同時に播種したバジルの鉢上げした状態
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6/18 (第二回目分)拡大

比較、推測
以下第一回目=A 第二回目=Bとします。

①A、B、用土は全く同じ。土かぶせは全くしていない
②Aはスジ蒔きして鎮圧Bはバラ蒔きして鎮圧。 どちらも不織布をかける
③Aは不織布をかけて十分光に当てる。当然、表面が乾燥気味になるので、数回、不織布の上から如露で潅水
④Bは不織布の植えに育苗箱大のダンボールを載せておき、遮光した。当然、ダンボールを載せている間は播種前の水分が十分保てたので潅水していない
⑤ABともに発芽の状態を毎日観察した。Bは6日目で一二本の発芽の兆候を感じたので、ダンボールを除き腐食をかけた上体で太陽光線に晒す。
⑥Bは約1週間後全体からの発芽を確認した。十分な水分があったせいかやや徒長気味だが、潅水は全く行っていない。
⑦Aは完全に発芽を確認するのに、2週間を要している。(一週かの差はいったい何!?)

これから類推できるのは、
①スジ蒔きのAは明らかに列により発芽の状態が全く異なることが分かるので、鎮圧作業により、スジ蒔きの山側から谷側へ土が崩れかぶさったのではないか。 やはりセロリ並みに極小粒種子はばら蒔きがてきしているように思う。
②Aが潅水数度、Bが潅水なしを考えると、水分を一定に保ちできるなら発芽するまで潅水はしないほうが良いことが分かった。
ダンボールをおいて光を当てなくても、発芽した事実は、光の有無が発芽の必須条件ではない!ということを示しているようである。

光が当たったほうがよく発芽するかもしれませんが、
●適温下で、水分を一定に保つこと。
●種子が小さいので均一な土面の表面に、覆土なしで密着している状態を維持できること。
の条件が、強く影響を与えることが推測できるようです。

つまり、Aで発芽が悪かったのはスジ蒔きにより、
①種子近傍の環境の均一性が保てなかったこと
②光に当てたことにより、湿度の変動が大きく作用したこと が、
原因だと結論できます。

光が「発芽するか否か」という二者択一を支配するほど決定的な条件ではないということは分かりました。しかし、影響を与えるかどうかの相関関係は、播種環境、水分条件などを同一にした上で再実験をしないと結論は出せないようです。 

少なくとも、「光」より「土をかぶせず、水分を保つ」というキーワードがセロリの種まきのノウハウにはピッタリだと思いました。

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