スリランカ航空 カレーの機内食(ノンべジ) CMB-SIN(1) | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

スリランカ航空・シンガポール行きは朝7時25分の出発。

早朝4時30分に無事TAXIが迎えに来たので雨の中空港へ向かいました。


夜明け前なのに空港周辺は大渋滞。それは軍による念入りな車両検問があるからなのです。

スリランカでは空港へは早めに出かけましょう。


UL302  コロンボCMB-シンガポールSIN A340 エコノミークラス 約4時間20分


東京行き直行便が満席だったので諦めてシンガポール行きに乗ることにしました。


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スリランカ航空のエコノミークラス機内食は何と3種類からチョイス


朝食だったのでメインディシュは

①チーズチリオムレツ ②チキンカレー ③アチャリ・パニール から選択


まずは私が選んだ②のチキンカレーから。

メインの皿の左がシーニサンボル(Seeni Sambol)鰹節が効いています。


中央はポル・ローティー(Pol Roti) スリランカのローティーは他の南アジア諸国のと

ちょっと形が違うようです。街中で見かけたのもこんな形でした。

ポルというのは椰子の意味ですが、椰子の粉末が混ざっているのでしょうか?


右がスリランカスタイルのチキンカレー

朝からとっても辛い機内食です。



コロンボ・バンダラナイケ国際空港(CMB)


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コロンボ・バンダラナイケ国際空港は改装されて明るく清潔な印象です。

紅茶屋さんや土産物屋さんが数軒あります。免税店はインドと同じアルファ免税店。

以前、ビジネスクラスを利用した時に使ったスリランカ航空ラウンジも明るいインテリアで

なかなかの居心地でした。


UL302便シンガポール行きはほとんどがスリランカ人と思われる客層で、ほんの数人華僑系

の人が乗っている程度でした。日本人は私たち2人のみ。

1時間前からゲート前で2回目のセキュリティチェック開始。

ところどころに迷彩服の兵士が機関銃を持って立っていますが、パキスタンほどの緊張感は

ありません。



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飛行機は定刻通りに離陸です。


窓から空港を見ると滑走路を隔てて反対側には軍の基地があり、スリランカ空軍の

戦闘機がスクランブル態勢でスタンバイしてました。

(ビーチでも爆音を立ててスクランブル発進する戦闘機を見て「本当に内戦は終わったのか?」

と不安になったものです。)


離陸滑走を始めると、空を向いた高射砲トーチカが目につきました。


そういえば今年初めごろにコロンボ国際空港はタミル人ゲリラ組織LTTEによる空爆を受けた

でした。さらに2001年頃には駐機中のスリランカ航空機のうち6機が爆破されるなど、不穏な

空気の流れる空港でしたが、今年5月の内戦終結宣言で約20年ぶりに平和が戻ってきました。

ただ、警戒態勢は継続されたままなのはシンハラ人とタミル人のあいだの、そう簡単には

消せない不信感の現れによるものでしょうか。


今回の滞在でも「内戦のおかげで外国人観光客が来なくなってしまって、生活が苦しくなって

困ってるのよ」という物売りのおばちゃんの言葉が印象的でした。

内戦は終結しましたが、テロの多い国という印象はなかなか拭いされません。

観光客で活気を取り戻すのはいつのことでしょうか?


そんな事を考えているうちに、シップはジャングルを抜け、激戦地の一つであった北東部の

トリンコマリー上空で巡航高度に達し、ソフトドリンクとメニュー表が配られました。

いよいよ機内食の時間です。