カラチのエアポートホテル騒動記   パキスタン | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

今もあるかどうか不明ですが、カラチ空港近くのミッドウェイハウスについて。

高校一年生の時にカラチでトランジットする時に泊まったお宿です。


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ウルドゥー語併記のホテル宿泊カード


このホテルは平屋建てのエアコン無しの簡素な棟と、エアコン付きで豪華なタワー棟から

構成されていました。我々のツアーは何と簡素なほうの部屋を割り当てられました。

シングルベットがひとつ、扇風機、ジンナーの肖像画、テレビ、シャワールームといった

最小限の設備しかない狭くて息苦しい部屋でした。

(タワー棟のレストランやロビーは立ち入り禁止でした)


しかも、ひっきりなしに頼んでもないのにホテルマンが現われて、ドアをノックし、


「ミスタル!(=Mr.の意)、お水をお持ちしました。」


「ミスタル・サー!ハウスキーピングです。」


と、口実を作って部屋に入ってきては扇風機やテレビのスイッチを入れて、


「チップ!!スイッチを入れたからチップくれ!!俺はハウスキーピングの

仕事をちゃんとした。」


と言って部屋に居座るのでした。


手持ちのルピーも少なかったし、ドルを渡すのもくやしいので、日本円の5円玉を渡しました。


すると、

「ミスタル、これはSMALL MONEYじゃないか、USドルは持ってないのか?」


と聞かれたので、

「日本円の5円玉はUSドルの1ドルと等価ですよ」


とデタラメを答えました。ボーイは一旦は納得したのですが、それからおかしいと感じたのか

さらにチップを取るために5分おきに部屋にサービスにやってくる攻勢に出ました。

部屋は暑いし、ボーイはうるさいし、まったく落ち着かないホテルです。

これじゃあトランジットホテルに泊まる意味がありません。


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トランジットの時間に応じて朝食、昼食、夕食がつきます。

メニューは3食とも油がギトギトのカレーが基本です。けっこう辛いけど美味しかったと

記憶しています。


マトンコルマ、チキンカレー、アールーゴビ、二ハリ、パーヤーにチャパーティー等。


飛行機が大幅にディレイしたため、ツアーメンバー十数人でキンギラに輝くローカルバスを

一台チャーターしてカラチの市内観光に出かけました。(人数で割ったら一人9ドル)

ジンナー廟、クリフトンビーチ、バーザール、屋外洗濯場、絨毯工場などを見学。

活気に満ちたカラチ市内はとても印象的でした。



以降、カラチには何度も行きましたが、すべて市内のホテルに宿泊したので、ミッドウエイハウス

滞在は一回きりでした。今もあるんでしょうかね?