砂漠とオアシスを連想させるサウジアラビア航空。
南アジア路線は主に中東諸国への出稼ぎ労働者を運んでいます。
サウジアラビア航空B747-300 コロンボ空港サテライト先端より撮影
サウジアラビアは旅行者に最も縁遠い国の一つではないでしょうか?
観光での入国は(政府指定のツアー以外は)禁止、さらにトランジットもリヤドは禁止、
ジェッダの場合もどうしてもサウジを通過しないといけない目的地に限り、空港内で
12時間以内に限り可能です。
入国に際しては酒類の持ち込み禁止はもちろん、女性は外国人といえど黒い布で全身を
覆わなければならないし、雑誌やDVDの持ち込みも検閲があります。
サウジはメッカ巡礼の時期に世界中から巡礼者が集まることでも知られています。
イスラム教徒にとって、家財を投げ売ってでも一生に一度はメッカに行きたいもの。
パキスタンやインドネシア、アフリカ各地などからも多くの巡礼チャーター便がジェッダへ
運航されます。
(ジェッダ空港にはハッジ・ターミナルという巡礼チャーター用の臨時ターミナルがあります)
こうした巡礼に行くためには特別査証である巡礼ビサ(ハッジ、ウムラ)を取得するのですが、
何と日本人にも毎年数人ですがこのビザの枠があるようです。利用は外国人のムスリム男性と
結婚して改宗した日本人の奥さん等が多いようです。
今のところ日本人が入国する場合、現実的には
①商用 ②外交 ③留学 ④家族 ⑤政府指定ツアーに参加(年1回程度)
しかなく、きわめてハードルが高い国であります。