スリランカのチキンカレー(ククルマス)   二ゴンボ | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

今日はスリランカのチキンカレーの話題です。

メジャーな料理かと思いきや、敬虔な仏教国であるスリランカでは肉料理は

ほとんど食べないそうです。(もちろん経済的な理由もあるでしょうが、殺生を嫌うから

でしょうか?)


というわけで写真のチキンカレー(ククルマス ヴェンジャナ)は一般的には特別な料理と

されています。


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ややオイリーでスパイシーなチキンカレー(ククルマス ヴェンジャナ)

インドのものとはスパイス使いが違うような気がします。



浜辺の物売りと菜食主義


試しにホテル前のビーチにいた物売りのおばさん(仏教徒)に

「チキンカレーはスリランカの人々が普通に食べるものなの?」

って質問してみたところ、


「仏教徒は菜食中心だからお肉を食べる人は少ないわね。私もお肉は

食べようとも思わないわ。」

という答えが返って来ました。


この人にはお肉のカレーは庶民はほとんど食べないという定説がピッタリ当てはまります。



そういえば昨日、浜辺で肉料理であるミートパイを売っていた少年がいたけれど、

彼は仏教徒じゃないのかな?と、ふと疑問に思いました。

(敬虔な仏教徒ならあまりお肉を積極的に取り扱おうとはしないかもしれません)


「昨日、巨大なゾウの置き物を売っていたお爺さんと、ミートパイ売りの少年は

今日は見かけないね。彼らはどこへ売りに行ったの?」

と話題を振ってみました。すると仏教徒の物売りのおばさんは


「今日は金曜日。彼らはイスラム教徒だから休みなのよ。」

と答えました。なるほど、彼らはイスラム教徒だったんですね。ムスリムは

肉食(ハラールに限る)の人が多いので合点がいきました。

スリランカにもムスリムがいることをすっかり忘れていました。



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ビーチの物売り(二ゴンボ)




スリランカ・二ゴンボにて  2009年7月