南インドを旅した方の中で、ミールス(定食)の虜になった人も多いはず。
北のこってりしたカレーに比べて、南のミールスは菜食中心でオイルも少なく
さっぱりしていて、お米と一緒に食べるところも日本人に支持される理由のひとつです。
タミルナードゥ州ティルチラパッリで入ったミールス屋はバスターミナル前の
庶民的なお店でした。
まず席に着くとバナナの葉が敷かれて、そこにバケツに入った水をまきます。
さらにその水を使ってウエイター氏が指でゴシゴシとバナナの葉をお清めします。
(それが衛生的かどうかは疑わしいですが)
塩をまいて、数人の給仕人がバケツからバナナの葉に何種類ものカレーを盛っていきます。
最後にご飯をかけてドラムスティックたっぷりのサンバルをかけて完成です。
ところでこのドラムスティックですが、マサラワーラーさんに教えてもらうまで食べられる
ものとは知りませんでした。筋の多いオクラのようなものでダシをとるために入れているのか
と勘違いしてました。スティックの中身をかき出して食べるのですね。
食べなかったのが悔やまれます。
高級店でもミールスを食べましたが、私たちには断然こちらのミールスのほうが美味しく
感じられました。お値段も食べ放題で35ルピー(約70円)とお値打ち価格!!
しかも、今回の旅で1、2を争う美味しいカレーでした。
現地の人は各種カレーを全部混ぜて食べてましたが、私たちは何だかそれがもったいない
ような気がして、各種カレーの味の違いを楽しみました。
無くなれば無限に「おかわり」を勧められます。わんこそばのようなものです。
バケツにカレーを満載したウエイターが脇でスタンバイしています。
このカレーの饗宴は、バナナの葉を半分に折りたたむまで続きます。
(それが終了の合図のようです)
ミネラルウオーター(12ルピー)を追加購入してホテルに戻ります。
入ったのはバスターミナルの目の前にあるベジタリアンのお店です。
外から見ると店内が暗くて入るのを躊躇しますが、中に入ってしまえば意外と明るくて
気になりません。バスで移動する庶民で賑わっており活気のあるお店です。
次の日は朝6時にチェックアウトなので朝食用にバナナを仕入れておきました。
9ルピー(約18円) 写真の店員さんは天秤に載せて重さを量っています。