チェンナイの最高級ホテル「タージ・コロマンデル」の中にある南インド料理の
最高峰「サザンスパイス」に行ってきました。
南インドでも6月以降はテロ警戒レベルが上がっており、このタージ・コロマンデルも
車両入口は機関銃で武装した警備が車両検査を行い、メインエントランスでも
X線手荷物検査や金属探知器検査があり、少々物々しい雰囲気でした。
レストランの特徴ですが、ここは南インド4州（タミルナードゥ州、ケララ州、
カルナータカ州、アーンドラプラデ―シュ州）の料理を網羅していて、さらにランチの
ミールス（定食）ではその集大成を味わえるということで、南インド短期旅行者には
とってもありがたいお店です。
ベジタリアン・ミールス 945ルピー（＝約2,000円）
これぞ南インド各州のベジタリアン料理の集大成！！
左側9時の方向から時計回りにダール（豆）、チリ、クリーミーなミックスべジ、スパイシーな
茄子、クリーミーなオクラ、バナナの茎のポリヤル、サンバル、プラウ
中央はケララ州の渦巻きパン「パロタ」、この他、白米が中央に盛られます。
北の料理に比べて油も少なく、全体的にさっぱり。
カレーもお米とよく合うので日本人には食べやすいと思います。
ただその分、辛さは南へ行くほど増していくような気がします。
特にアーンドラプラデ―シュ州は辛い料理が多いことで有名です。
ラッサムと揚げもの
ラッサムは「胡椒ジュース」のようなものです。サンバルよりもずっと薄い。
チャトゥニー盛り合わせ（上からオニオン、ココナッツ、コリアンダー、スパイシートマト）
この上に焼きたてのドーサが添えられます。かなり辛いです。
*チャトニーとはヒンディー語の動詞「チャトゥーナー（＝なめる）」から来ています。
訳せば「なめ物」といった感じでしょうか。
（右）アッパム 酸っぱいライスクレープ・中はしっとり、外はカリカリ
中央に目玉焼きを落とす人もいます。
（左）カリフラワーをカレーリーフとスパイスと共に揚げたもの
（右）カード（硬いヨーグルト）、キール（デザートのライスプディング）
どれも繊細なお味でとっても美味しかったです。
東京の有名南インド料理店「ダバインディア」や「ニルヴァナム」もこのお店に似たお味
です。南インド料理の世界においては東京も相当レベル高いと思います。
（日本の北インド料理は？？？ですが）
ただ、高級店もいいのですが、実は庶民的な店で食べるミールス（35ルピー＝70円）の
ほうがとてつもなく美味しく感じられました。庶民の味を体現したレストランが日本にも
できてくれればいいのになあ。と思う今日この頃です。
フィンガーボールと口直し
食後のマドラスコーヒーもこのレストランのお勧めメニューなので是非いただきましょう。
タージコロマンデルホテル （タミルナードゥ州・チェンナイ市） 2009年7月