五反田のグルジア料理店は2回目の訪問です。今日は3年ぶりの再会となる
モンゴル専門家の友人と共に。モンゴルはソ連時代に「16番目のソ連邦共和国」と
言われるぐらい旧ソ連と関わりの深かった国家でした。そういったこともあって彼の
興味はグルジアを含むロシア・CIS諸国へも向いてるわけでして、今回グルジア料理の会を
することになったのです。
次回会うときは是非両国のディープなモンゴル料理店へ連れて行ってください!!
さて、店名のGAUMARJOS!（ガンバルジョ!） ←どうやったらこう読めるんでしょう？
はグルジア語で「乾杯」を意味するそうです。ヨーロッパとアジアの交差点、シルクロードの
西端に位置するこの国の料理は旧ソ連ながらロシア料理と比べたらスパイスを多用するせいか
かなりエキゾチックです。
日本ではロシア料理店にグルジア料理が一部置かれているパターンが多いですが、
専門店はおそらく初ではないでしょうか？
まずはグルジア製スパークリングワイン「Golden Cqriala」（ゴールデン ツクリアラ）で
乾杯。柔らかな口当たりのセミドライ。お店の解説によれば北イメレチ、テラヴィ地方で
育てられたツィツカ、チヌリ、ゴリ・グリーン、ピノ、カベルネのブレンドで6ヶ月熟成したもの
だそうです。
前菜はプハリ（ほうれん草の胡桃サラダ）、バドレジアニ（茄子とハーブの胡桃サラダ）
豆と胡桃煮込み
トルコ料理にも似た塩味の効いた前菜です。胡桃のペーストを使うのがグルジア料理の特徴
次に頼んだのはグルジア製赤ワイン「Saperavi 2007 サペラヴィ」
こちらもお店の解説によれば、数あるブドウの原種といわれるサペラヴィ種100％で
グルジアでは教会でも用いられる神聖で力強いワインだそうです。
これはスパイシーなグルジア料理と好相性。とっても美味しく飲めました。
ところでこのお店、グルジア国旗がかかっていなければ、グルジア料理店だということが
一見ではわかりません。（←グルジア国旗がわかる人ってどれぐらいいるのでしょう？）
スタイリッシュなワインバーという外観で、金曜日ということもあって店内はワインを
楽しむ女性客で満席でした。
（右）グルジアを代表するビーフとトマトの煮込み。チャシュシュリ
香草（コリアンダー）もたっぷり入ってます。コリアンダーはグルジア料理に欠かせ
ない三大香草の一つだそうです。 （コリアンダー・ディル・イタリアンパセリ）
グルジアではハーブは直接食卓に置かれることもあります。見た目にも鮮やかで
消化吸収を助けるといった利点があります。
（左）焼きあがった時の芳香が素晴らしいハチャプリ（グルジアンピザ）
グルジアではナーンに似たパンと共にフランスパンに似た硬いパンも食べられます。
さすがシルクロードですね。パンにチーズを載せるのも一般的です。
（右）肉汁がとっても旨いグルジアの水餃子ヒンカリ
ヒンカリの上の端は残してもいいそうです。
サロ 焼き豚とガーリックポテト
グルジアでは焼き豚は朝食でも食べられるメジャーなものだそうです。
お酒にとっても良く合う今回のイチオシの料理。
途中で、うちの奥さんも合流して3人で飲みました。
（左）オジャフリ（トマトベースの豚とポテトの煮込み）
（右）数種のシャシリクの中からマトンのケバブを選びました。トケマリソースで。
（プルーンの一種のソース）
ロシアでは仲間とバーベキューしに行くことを「シャシリクをやりに行く」と言います。
お供はやはりウオッカということでウクライナ産ネミロフをストレートでいただきました。
以前、グルジア人の店員さんにロシアのウオッカありますか？と聞いたら
「あるわけないでしょ」と言われました。そう、ロシアとグルジアは現在軍事的緊張が高まって
いるのです。でも、今回、日本人の店員さんに聞いたら「ありますよ。」と言われました。
商売のためには（本意ではないかもしれませんが）置いているのですね。
ゴジナキ 正月に食べる胡桃と蜂蜜を使った甘いお菓子
グルジア料理＆ワイン、今日もとっても満足でした。