あんこう鍋は炒った肝をだし汁で薄めて使うのが通常ですが、せっかく茨城・大洗に
来たならば、漁師料理の「どぶ汁」が食べたいと以前から思っていました。
サマリーでも解説しましたが、どぶ汁は一切水を使わない料理で、水が
貴重な漁船の船上で生まれた料理だと言われています。
あんこうと野菜から出てくる水分のみ使います。
(右)目の前でホテルの料理長がつくってくれます。
(左)炒った肝にアンコウの身や皮を投入すると水分がにじみ出て鍋らしくなってきます。
(右)野菜、味噌、塩を投入して完成です。こうしてできた汁にはあんこうの旨みが
凝縮されています。魚好きの人にはたまりません。
あんこうは7つの部位を使います。
(身、肝、ヒレ、皮、エラ、胃、卵巣)
ゼラチン質で弾力ある身やプルプルした胃の食感など、それぞれの部位を楽しめます。
最後はどぶ汁のおじやでシメ。ウニ汁のような上品で繊細な味でした。
大洗ホテル・メインダイニング「風和」の料理長によるどぶ汁は一日7組限定だそうです。
(3月末まで)また、毎日17時からはあんこうの吊るし切り実演も行っています。
(水分が多くてやわらかいため、まな板での調理が難しい)メバルの調理法と言えば煮付けですが、活きがいいものは刺身にしてもらう
のも案ですね。
茨城・大洗 大洗ホテルにて