ANA オランダ製フォッカーF-50 本日で引退(仙台~中部) | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

実家へ帰省の時などに二十数回乗ったフォッカー50が本日の仙台→中部線を

最後に引退するようです。いい飛行機だったのに残念です。


今日は東京でも暴風雨に近い荒れた天候。ラストフライトが欠航にならないか心配です。


(追記)1月31日は中部→仙台は辛うじて飛んだものの、帰り便が仙台空港暴風雪で欠航。

     ラストフライトは2月1日仙台08:00発の便となりました。


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NAL(中日本エアラインサービス)時代のF-50 (名古屋小牧空港 2004年12月)



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NALがANAの傘下になり、エアーセントラルに改名。さらにANA塗装になったF-50

(2006年11月 成田)



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(左)成田線仕様は荷物を多く搭載するため座席は50席に制限

   その代りに革張りシートで豪華(CA1名乗務)



(右)通常仕様は56席  福島線などで利用しました。(CA2名乗務)


成田から名古屋まで利用するときは巡航高度3500m程度。何と富士山より低いのです。

それだけに途中で右席から見る富士山の眺めはジェット機では味わえないほど間近に

見えて絶景でした。下を走る新幹線もよく見えます。


台風が上陸した日、暴風雨の中を飛んだこともありました

その日は突風に翻弄されてゴーアラウンド。結局、天候が回復しないとの判断で

他の空港にダイバートしました。(飛行時間3時間5分 燃料ギリギリでしょうか?)


荷物が天井に飛ぶほどの激しい揺れでしたが、冬のオランダの厳しい気候に耐え得るように

設計されたF-50は頑丈で、失速時の回復性能も抜群。とても安全な飛行機でした。



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F-50の前身はF-27フレンドシップでした。


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(写真)パキスタン航空で活躍する元ANAのF-27 (1998年3月撮影)


F-50は全日空が昭和40年代まで日本の空で使っていたF-27をベースに機体構造を

全面的に改造しハイテク化したもの。F-27は昭和48年の引退まで日本の空で無事故で

活躍しました。


F-27はパキスタンで1991年~98年にかけて7回搭乗。さすがに機齢50年近いだけあって

老朽化が目立ちましたが、ノスタルジックでいい飛行機でした。


プロペラ始動するときに地上係員が消化器をエンジンに向けて構える姿が印象的でした。