イスラマバード・マリオットホテル | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

昨夜のパキスタン・イスラマバードのマリオットホテル爆破のニュースは目を疑いました。

クレーターのような穴が開き、全焼したホテルの光景は9.11を連想させました。


混沌としたパキスタンにおいてマリオットだけは別世界で、私はちょっと贅沢したい時はここに泊まったりレストランを利用したりしました。とにかく居心地が良く、従業員も、レストランのレベルも最高。パキスタンで一番お気に入りのホテルでしたが、最後に泊まったのは1998年でした。


来年で建国60年を迎えるパキスタンですが、2001年の9.11以降、アメリカがテロとの戦いの前線基地として位置づけて以来、国はどんどん悪い方向へ向かっていきました。さらに昨年末のブット元首相暗殺、そしてムシャラフ大統領が辞任してからは驚異的なスピードで情勢が悪化しているように思えます。


アメリカと強調しなければ世界から孤立し、アメリカを支持すればアルカイダ等の反政府勢力が増長し、国民の反発も買うこととなります。八方塞がりの危機的状況をどう切り抜けていけばよいのでしょうか。


テロの巣窟を抱え、迷走するイスラム圏唯一の核保有国。

でも、そこで暮らす国民は時にはおせっかいだと怒りたくなるくらい、世話焼きで真面目で情に厚い人々です。

毎日のようにパキスタン各地で起きるテロ事件が報道されるたびに胸が痛みます。

平和を取り戻し、再び訪れることができるようになるのはいつのことでしょうか?



以下 読売新聞Online----------------------------------------------


ニューデリー=永田和男】パキスタンの首都イスラマバードの米国系「マリオット・ホテル」に爆発物を積んだトラックが突っ込んだ自爆テロで、パキスタン内務省高官のレーマン・マリク氏は21日、イスラマバードで記者会見し、53人が死亡、266人が負傷した、と発表した。

 犯行声明は出ていないが、同氏は、国際テロ組織アル・カーイダとのつながりがあり、アフガニスタンと国境を接する政府直轄部族地域を根拠地に活動するグループが犯行に関与していると示唆した。

 ホテルは、爆発の炎が調理用のガス配管に引火したため、建物全体が炎上。21日朝までに鎮火したが、全焼の状態だ。

 マリク氏は会見で、ホテルの正面ゲート前の爆発現場には深さ約7メートル、直径約17メートルの巨大な穴が出来ていることなどから、使用された爆発物は600キロ・グラムに上るとの見方を示した。

 会見ではまた、ホテルに設置された防犯カメラの映像も公開された。ロイター通信によると、爆薬を積んだトラックがゲートに突っ込んだが突破できず、警備員らと口論となる模様が映っている。警備員が周りの人に逃げるよう促すなどする中、車内で小さな爆発があり、火が車全体に燃え広がった後、映像は突然途切れている。より大きな爆発でカメラが破壊されたためという。

 パキスタン内務省によると、チェコ大使と米国人2人、ベトナム人1人の計4人の外国人が死亡、11人の外国人が負傷した。日本外務省によると、1階に日本人と見られる男女2人がいたが、避難したという。AFP通信は、パキスタン政府高官の話として、国会近くでのテロを予告する情報が政府に事前に寄せられていたと伝えた。

 一方、ザルダリ大統領は、事件後のテレビ演説で「我々はこのような卑劣な連中を恐れない」と述べ、テロリストと対決する姿勢を強調した。

最終更新:9月22日1時15分