オリンピックのあとが問題 | 朝倉新哉の研究室

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全ては日本を強くするために…

オリンピックの経済効果は、東京都の試算では、3兆円とのことですが、

こんな意見もあります。

>経済効果は「150兆円」との試算もある。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130909/dms1309091810008-n1.htm
から引用。

そんなにあるか?と思いましたが、こういう根拠らしいです。

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東京商工リサーチの友田信男取締役情報本部長はこう分析する。

「競技場や各種施設を含めたインフラが整備されることから、真っ先に建設業に追い風が吹く。
 ゼネコンや設計会社、その下請け、孫請けに仕事が流れ、
 東京・有明地区にアリーナ、晴海に選手村などもできることから近隣の不動産も活況となる」

友田氏はさらに
「流通業にも注目している。
 国民の心理に『楽しもう』という気持ちが強くなり、
 消費に結びついて百貨店など小売業の売り上げを底上げするだろう。
 東京五輪は消費マインドを大きく変える起爆剤になる」
とみる。

前出の木野内氏は具体的な経済効果について
「道路の拡幅工事や老朽化した首都高速道路の補修工事など建設関連で55兆円。
 さらに、民間の投資や雇用の誘発効果、観光業の急拡大などで約95兆円の効果があり、
 合計150兆円程度の経済効果が期待できる」
と、東京都の試算の実に50倍の規模になるとそろばんをはじく。
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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130909/dms1309091810008-n2.htm
から引用。

東京の道路事情(車も人口も多いのに狭い道が多い)を考えれば、

オリンピックのあるなしに関わらず、道路の拡幅はやるべきです。

首都高速の老朽化は以前から問題になっていましたから、

こちらも、オリンピックがあろうとなかろうと、補修は絶対必要です。

ですから、55兆円の経済効果は、国土強靭化の経済効果と見なされるべきものです。

しかし、オリンピックがなければ、国土強靭化による経済効果しかなかったところに、

新たに95兆円(上記記事の木野内氏の計算)が加わるのですから、

この計算が正しければ、これは大いに歓迎すべきことです。

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「7年先に五輪というイベントが存在することで、
 非正規や派遣でいいと考えていた経営者も正規雇用を増やし
 企業の設備投資やホテル建設などでも、はずみのつき方が違ってくる」
と木野内氏は五輪効果を指摘する。

巨額な五輪マネーも動く。
IOCはスポンサー契約や五輪の放送権販売で得た
巨額のマーケティング収入の一部を、五輪の運営費として配分する。
東京が開催計画を説明した立候補ファイル(1月提出)を作成する段階で
IOCから示された見積額は11億2500万ドル(約1100億円)にのぼる。

嘉悦大の高橋洋一教授は、
「五輪は商業的に黒字になる“儲かるイベント”」
と語る。
テレビ放映権料やスポンサー収入、入場料収入、記念グッズの販売などが主な収入となり、
「ほとんど税金を使わないが、経済効果としては公共事業に相当するものがある」
というのだ。
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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130909/dms1309091810008-n3.htm
から引用。(青字強調は筆者による)

正規雇用が増えるなら、これは大変良いことです。

当ブログでは、少子化の最大の原因は、正規雇用が減り、非正規雇用が増えたことだと

考えております。

『日本を韓国にしないために…』をご参照ください)

正規雇用が増えれば、少子化に歯止めをかけることにもなります。


オリンピックや万博のような国際的な大イベントを開催すると、

そのイベントが終わったあと、その国は景気が悪くなります。

イベント開催前までは、施設が作られたり、交通網が整備されたりするので、

景気が良くなります。

イベント開催中は、観光客が増加しますから、やはり景気は良くなります。

しかし、イベントが終わってしまうと、施設を建設する必要はなくなりますから、

建設需要が落ち込みます。

観光客も減ります。

それで、イベント終了後は景気が落ち込んでしまうのです。

何も対策をしなければ、日本もこの轍を踏むことになるでしょう。

オリンピックまではいいし、やってる間もいい、しかし終わったあと景気が落ち込む

”オリンピック後の不景気”という事態を回避するためにも、

当ブログで提唱した”日本軍”復活計画を実行していただきたいと思うのです。


それに加えて”江戸城天守閣再建”も良いと思います。

「江戸城天守再建する会」というNPOがあり、

2020年までに江戸城天守閣を再建しようという運動を展開しています。

この動き自体は、良いことですが、2020年に合わせてはだめです。

やるなら、オリンピックが終わったあとにすべきです。

”オリンピック後の不景気”を避けるための景気対策として、

国家プロジェクトとして、江戸城天守閣再建を打ち出すのが良いと思います。

現在の江戸城跡(皇居)には、天守閣はなく、天守閣の土台しか残っていません。

写真1
国家戦略研究










この天守台の上に、天守閣を復元しようというわけです。

写真2
国家戦略研究








写真1,2とも
http://blogs.yahoo.co.jp/hikarumitsugirl/archive/2011/6/1?m=lcより転載


>明確な努力目標が出来た時、日本は最大の力を発揮します。

『MGRブログ ~はい、ネトウヨ参謀本部です~』
http://mgr-blog.jugem.jp/?eid=496
から引用。

これは長所ではありますが、同時に短所でもあります。

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太平洋戦争における日本軍の計画を考えるとき、逸してはならない点は、
南方作戦にみられるように、
短期の作戦計画のおどろくべき緻密さと、
長期戦略のずさんさである。
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『現代と戦略』永井陽之助 文藝春秋 から引用。

日本人は、目に見える短期的な目標を与えられると、驚くべき能力を発揮します。

ですから、そういう目標を次々に打ち出していけば、どんどん発展していけるでしょう。


オリンピックが終わったあと、何も手を打たなければ、景気は落ち込みます。

それだけでなく、先行きに不安を感じた経営者が

正規雇用を減らし、非正規雇用を増やすでしょうから、

また少子化が進行することになります。

景気の落ち込みを防ぎ、少子化を進行させないために、

”日本軍”復活計画、江戸城天守閣再建を、

オリンピックのあとに打ち出すのが良いと思います。


オリンピックのあとが大事!
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