http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120409-OYT1T00501.htm
からの引用です。
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ミサイル発射予告で国際的に批判を受ける北朝鮮が8日、
一部の外国メディアに発射場で「人工衛星」や「衛星打ち上げ用ロケット」などを公開した。
だが、映像を見た専門家からは
「衛星は『はりぼて』ではないか」「かえって不自然さが目に付いた」などの指摘が続出。
発射の正当性を訴えようという北朝鮮の意図は、国際社会に簡単には通じそうもない。
報道によると、北朝鮮北西部の東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場では、
「銀河3」を意味するハングルが書かれたミサイルが設置された。
北朝鮮は「光明星3号」と名付けた衛星と称する箱形の機械も公開し、
「平和的な人工衛星の打ち上げ」をアピールした格好だ。
しかし、専門家からは疑問の声が上がった。
宇宙航空研究開発機構の的川泰宣名誉教授は
「衛星の形はしているが、普通はロケットの組み立て前に衛星を内部に組み込む。
これから入れるというのはあまりにも非効率」と指摘。
さらに「北朝鮮の言う実用レベルで使うにはサイズも小さすぎる」と疑問を呈す。
科学ジャーナリストの松浦晋也さんも、
「全面に太陽電池を貼った衛星は太陽光を受けるため回転させて使用する。
公開された衛星は縦長で、外部に重りなどのバランスを取る装置が必要。
北朝鮮にそうした技術があるかどうかは不明で、なければ姿勢が安定しない。
『はりぼて』の可能性が高い」と切り捨てた。
(2012年4月9日14時32分 読売新聞)
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北朝鮮は、公開した”衛星”を実物だと言っています。
公開した”衛星”そのものを、これからロケットに載せるのだ、と。
こう言った時点で、ほとんど”衛星”ではないことがバレたようなものです。
的川名誉教授が指摘するように、
>普通はロケットの組み立て前に衛星を内部に組み込む。
>これから入れるというのはあまりにも非効率
ということですから、
2009年にも”人工衛星”を打ち上げているのであれば、
そういうことはわかっているはずです。
”衛星”を公開し、「これと同じものがロケットに搭載されている」
と言うなら、まだ信憑性はありますが、
公開した”衛星”そのものをこれからロケットに搭載する、というのは、
人工衛星の打ち上げがどういうものか、わかっていないことを露呈したようなものです。
中央日報のサイト
http://japanese.joins.com/article/151/150151.html?servcode=500§code=500
では、
>北朝鮮が打ち上げを準備中のロケット(長距離ミサイル)1段目に
>ノドン中距離弾道ミサイル4基が装着されていることが確認されたと、日本NHKが9日報じた。
とし、
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NHKは日本海上自衛隊将校出身の軍事装備専門家である田口勉氏の分析を引用し、
「北朝鮮が公開したミサイル発射施設を精密分析した結果、
ロケット1段目の下にロケットエンジンの噴射口4つを確認した」とし
「このようにテポドン2号の実体が確認されたのは今回が初めて」と伝えた。
北朝鮮はその間、「ロケットを発射する」と主張してきたが、
実際は長距離弾道ミサイルのテポドン2号の発射であることが明らかになったということだ。
またNHKは
「もし北朝鮮が発射に成功すれば、
これは4つの噴射口を通して均等に噴射する制御技術を確立したことを意味する」とし
「これは非常に重要な技術」と強調した。
続いて
「北朝鮮が衛星を軌道に乗せる能力を保有することになれば、
それは直ちに長距離弾道ミサイルにも活用できるということ」とし
「結局、米国・豪州を含む周辺国に大きな脅威になるだろう」と予想した。
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という記事を載せています。
オーストラリアに脅威になる、というなら、
”共同防空網”にオーストラリアが参加する必然性が大きくなることを意味します。
↑
当ブログ『対中国共同防空網』、『豪州、対中国共同防空網参加に意欲?』を参照
現在、弾道ミサイル迎撃の手段は、SM3とPAC3がありますが、
それ以外の手段も考えていました。
北朝鮮から日本に向けて発射されるミサイルを迎撃する場合、
距離が近いだけに、”ブースト段階”での迎撃手段がぜひとも必要だと思うのです。
具体的にどんなものかは、別の機会にゆずりたいと思います。
北朝鮮の”衛星”光明星3号
http://aoiumihakodate.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-b693.htmlより転載
これをTVで見た私の母の言葉
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