音楽家・物書き・絵描き・手品師のDNAの巻 | チンピラ詩人カオルの戯言

チンピラ詩人カオルの戯言

新しい可能性のために

人類が狩猟採集をして共同生活をしていた時代。オトコたちは獲物を獲りに出かける。オンナたちは村で獲物を待ちながら食事の準備をしたり日常生活を整える。近くの木の実や薬草なんかを集めたりしながら。狩りはチームプレイ。獲物を追う役目。罠を仕掛けたり狩の道具を作る人。どこにどんな獲物がいるかを判断して作戦を考える人。時には海に行き貝や魚を捕まえたり。冷蔵庫なんて存在しない時代だから生の食糧の保存はできない。だから「村人全員がその日食べ切れる量」だけ野山を駆け回り持ち帰る。

しかし。獲物を追いかけトドメを刺し村まで運ぶパワーのないオトコがいる。そいつはチームプレイも苦手で効率のいい獲物ゲットプランを考える現実的な能力にも欠けている。社会的にはいわゆる「使えねーヤツ」だ。狩に連れて行っても足でまといになるだけだからそのオトコは村に残り忙しいオンナたちの代わりに子供たちの面倒を見ることぐらいしかできない。腕力もなく集団行動もできないダメ男だけれど子供たちを笑わせることには長けている。適当な唄をつくり木の棒で岩を叩きながらみんなで唄ったり。子供たちの質問に適当マシーンで答えたり。

 

「ねえ。なんで月は丸くなったり細くなったりするの?」
「それはね。銀色鳥の仕業なんだよ。オマエたちがグースカ眠っている真夜中にね。銀色鳥はお月様をみんなで食べに行くんだ。ガジガジかじるからお月様はだんだん細くなるんだよ。銀色鳥がピカピカ光っているのは月の光を食べるからなんだぜ」

 

石ころや木の葉を使ってゲームをしたり子供だましの手品をしたり。適当な絵を描いてそれに物語をつけたり。子狩には使えねーオトコだけれど子供たちは喜こぶしオンナたちは愚痴や悩みも聞いてくれるからなんとなく存在意義みたいなものがある。

 

そんなタイプのオトコのDNAがはるか昔から近代まで遺伝して「音楽家・物書き・絵描き・マジシャン」などになったんじゃないのかなと。もちろんオレの適当マシーンな妄想だけれどさ。なんつーのかな。こんな風にでも考えないとチンピラ詩人カオルちゃんとしてのレゾンデートル(存在理由・意義)を見失っちゃうんだよね。自己正当化?

 

ブイーン

 

なぜだかわからないけれどこの2~3ヶ月ぐらいブログアクセス数が激減している。これが株価ならちょっとした「大暴落」だ。そままでの平均アクセス数の1/5ぐらいかな。自分では記事の内容を大きく変えたりしたつもりはないし投稿ペース・曜日時間帯なども同じ感じだと思っているんだけどね。自覚していないだけでなにか致命的なエラーがオレにあるのかもしれないけれどいくら考えてもその理由や原因がわかる訳でもないから「本当にカオル作品の愛読者だけが残った」と思っている。SNSに貼ったリンクをクリックしてまで読んでくれているのはひじょーにありがたい。これからもよろしく頼むね。当たり前だけれど読んでくれる人がいないとマジで無意味だから。

 

下記リンクは使えねーオトコのチンピラ詩人の作ったお話です。

今回の黒猫物語は絵本にも収録されています。絵はイタル(Itaru Shimamura)。このブログには「絵本未収録のイラスト」もつけてあるから読んでね。