留学生の受け入れ…これでいいの? | Kazuのかんたんドイツ語 【文法・語法・会話】

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ドイツ語は難しい?いえいえ、実は英語よりも簡単です。挨拶・発音・数字から、ドイツ語を簡単に分かりやすく解説します。単語の増やし方、動詞・前置詞の格支配や名詞の性の学び方も解説していきます。マルチリンガルの私が、外国語一般の学習方法についても紹介します。

Quatsch!のコーナーです。


一週間、更新が空いてしまいました。


「留学生」というテーマが、非常に繊細なモノだけに、
扱うべきかどうか、悩んでいたのですが、
ちゃんと話をしたいと思い、扱うことにしました。



日本では、現在国策として「留学生」の受け入れを増やしています

もちろん、留学生の中には、
日本の中に溶け込もうとしている、真面目な学生も多くいます。


そして、私もそんな学生であれば、大歓迎です。
それに、個人的に付き合いのある方は、
敬意を持って付き合える方なので、非常に感謝しています。




…が、最近、非常に嫌な予感がしているのが、
京都の某国立大学近辺がこんな雰囲気になりつつあるのです。

ミュンヘン中央駅界隈の「バベルの塔」【Wenn in München,...?!】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11873772632.html




当然のように「英語」を要求してくる「留学生」が、
去年あたりから増えてきているように感じるのです。



もちろん、日本語覚えてから、日本に来てください…と言う気はさらさらないです。

それを言ったら、
ドイツ語を一切知らないで、ドイツ語圏にやってくる日本人だって少なくないですから。



しかし、彼らが珍妙なのは、
必要な書類と書き方例(訳)は、すでに渡してあっても、
「分からない」とか言って、書類に手を付けようとすらしない…なんて具合なのです。

少なくとも、数年前までには、なかなかいなかった種類の「留学生」です。


あるいは、一年以上いるのに、
日本語がほとんど上達した様子を見せない「留学生」なんていうのも珍しくないのです。




不思議なのは、
何故、受け入れ時点で、「日本語力」の証明を取っていないのだろうか?
と思うのです。

だいたい、
ドイツだと
「Test Daf」などで、ドイツ語力を証明しないと入学できないですし、
英語圏にしたって、
「IELTS」や「TOEFL」などで、英語力の証明が必要になるはずです。



この様子を見ていると、
そんな「日本語力」の証明を要求をしている状態には見えないのです。

まして、正規の学生になるための、「日本語コース」もないのです。



百歩…もとい、一万歩譲って、
理系の研究分野だったら、
確かに「外国語」、とくに「英語」が要求されるのは理解できるのです。
しかし、授業語が日本語の環境で、
どうやって指示を聞いているのだろうか、と首をかしげずにはいられません。


まして、大学の外に出たら、「日本語」の環境なのに…
何で一年もいて、日本語が上達しないのか、不思議でならないのです。




これは、さすがに「おかしい」と思います。


余所の国まで来て、
そこの住人が「英語」を話して当然かのように「英語」を要求してくるのか、
その心持ちが理解できないのです。


そして、言っていることが理解できないと見るや、
「何でわからないの?」という顔をしてきます。

そこには、隠しようのない「傲慢さ」が漂っていて、
もし、彼らの母語を話せたとしても、付き合いたくない類の人間です。

そんな手合いが留学なんて、何の冗談かと思います。



溶け込もうとしてくれている人は、
最終的にコミュニケーションが成り立つのが、
日本語でなく、他の言語だったとしても、
何とか伝えようとしてくれるので、明らかに態度が違います。

お互いの意思疎通が大変だったとしても、最終的には、心地よいものです。




大事なことなので、再度言いますが…

何故、「日本語能力」を受け入れる時の条件にしていないのか、
それが不思議でなりません。



日本に学びに来ているのであれば、
大学での研究に必要な日本語力は、要求されてもおかしくない話ですから。

別に、母語みたいに話す必要はないのです。
それこそ、日常生活に差し支えない程度であれば十分なのです。


「日本語力」の証明が、学生ビザの延長の際には必要だ…
というくらいのことは、できそうに思うのですが、どうでしょうか。




もっとも、この問題は日本に来る留学生だけでなく、
余所の国でも起こっていそうな問題だと思っています。



「国際化」とか言って、「英語」「英語」なんて言っている人たちを見かけますが、
何でもかんでも、「英語」にすればいい…というものではないのです。


「相手の良さが分かる」、これが一番大切なことのように思います。



そして、それだけの留学生を受け入れるだけの原資があるのに、

何故、日本人学生の学費はどうしてこんなに高いのでしょうか?
「奨学金」と称する「ローン」が多いのでしょうか?



このことの方が、もっと不思議な話です。
こちらも、日本政府が、国民のために当然対応すべき問題だと思います。




今日は、過激なことを言ったかもしれません。

でも、私がこうして色々な言語をやってきたのも、
「相手への興味」から来ていますから。



今日は、これにて。



<リンク>
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http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11528446169.html

次回:魔女の秘密展 開催中
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前回:言語の語順について
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