「海苔」をドイツ語で言えますか? 【Partizip+名詞】 | Kazuのかんたんドイツ語 【文法・語法・会話】

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ドイツ語は難しい?いえいえ、実は英語よりも簡単です。挨拶・発音・数字から、ドイツ語を簡単に分かりやすく解説します。単語の増やし方、動詞・前置詞の格支配や名詞の性の学び方も解説していきます。マルチリンガルの私が、外国語一般の学習方法についても紹介します。

Guten Abend (Tag)!


昨日は、受動態でよく出てくる前置詞について扱いました。

「von」だけじゃない!受動態とよく出てくる前置詞の使い分け 【das Passiv】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11759396424.html


今日の本題に入る前に、
Sakuraの音読をしてくださいね。

【Lektion 11-2】 Was wird gekockt?
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11755145814.html



今日の課題ですが…

Wie sagt man "海苔" auf Deutsch?

この答えは、一番最後に言います。


そのためには、必要な表現をお話しないといけません。


Sakuraの本文の中で、こんなのが出てきませんでしたか?

gehackte Zwiebeln

geschnittene Kartoffeln


これらは、何ぞ?

という話なんです。


これ、赤字の部分に注目すると…
「hacken」と「schneiden」の「Partizip II」ですよね。


「Lektion 11-1」の所での表現を思い出してください。

Zwiebeln werden fein gehackt.

Kartoffeln werden in Würfel geschnitten.


…と言っていましたよね。


その後になって、
gehackte Zwiebeln
geschnittene Kartoffeln

と言っているんですよね。

「みじん切りにした後の」タマネギと、「(さいの目状に)切った後の」ジャガイモのことを言っているんです。

それを鍋に入れて調理していたわけですから。

この鍋に入れられるタマネギとジャガイモが、
「切る」という「行為を受けた後」なのは、
分かりますよね。


実は、以前にこんなことを言いました。

1:
「過去分詞」(ドイツ語の場合「Partizip II」)単独で、
「受身」の意味合いがあるんですね。


「受動態」=「~される」という感覚はちょっと違います 【das Passiv】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11750229408.html

これに付け加えるのであれば、「完了」の意味でもありえます。

実際、「完了形」でも散々「Partizip II」を使っていた訳ですから。


その上で…

2:
文法書やWEBの解説でよくある、「普通の説明」をすると…
(「分詞」とは) 動詞が形容詞になったもの。


「分詞」の世界へいらっしゃ~い 【Partizip II 完了・受身】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11634155053.html

とも言いました。


その証拠に、
gehackte Zwiebeln

geschnittene Kartoffeln

ここで出てきている、「タマネギ」も「ジャガイモ」も複数形です。

「Partizip II」の語尾に「-e」が付いているのは、
これ、形容詞の変化形なんですね。



嘘だと思ったら、コチラを確認してください。

・「定冠詞+形容詞+名詞
・「不定冠詞+形容詞+名詞
・「形容詞+名詞


この中でも、「無冠詞」の「主格」の「複数形」の形を見てください。

要は、
「Partizip II」を形容詞のように使って、名詞を修飾しているのです。


Partizip II」+「名詞」で、
~された」「モノ
~し終わった」「モノ
ある行為を受けた」「モノ

…という意味が出てきているのです。

「受身」なのか、「完了」なのか、こだわる方がたまにいますが、
それは文脈次第の話ですし、そこまで厳密に分けられるものでもないのです。

その「行為を受けたこと自体」に注目しているのか、(受身)
その「行為を受けた結果」に注目しているのか、(完了)

それだけの違いなのです。
「gelaufener Mann」だったら、「走った後の男性」でしょうし、
「geschnittene Zwiebeln」だったら、「切った(後の)タマネギ」でしょうし、

結局は、「行為を受けたもの」ということを示しているのです。

こう思っておけば、大体の意味はつかめると思います。



ついでに、今まで存在だけ匂わせていた、
「Partizip I」というのもありますが…
これは、「(その時点で)行為をしている」ことを示します。


これも、「Partizip I」+「名詞」の形で使えます。


「Partizip I」の形は、「動詞の原形」+「-dです。

例えば…

fahrend
steigend
kochend


と言った具合です。例外はないです。


それを形容詞のようにして使えばいいのですから…
der fahrende Wagen
steigende Sonne
Kochendes Wasser


といった具合に言う事もできるのです。

それぞれ、「走っている自動車」「のぼる太陽(日の出)」「沸いている(途中の)水」
という意味になってくるのです。



「分詞」は形容詞みたいに、
「分詞」+「名詞」の形で使えます。
この仕組みがあることをまず、頭に置いてもらえれば、と思います。



これは、いずれ再度触れることにします。
その際にしっかり練習する場を作りたいと思います。

なお、「海苔」ですが、
getrockener Seetang
(der getrockene Seetang)

と言います。

イメージしてみると、「なるほど」と思うのではないでしょうか?
私も初めて聞いたときは、納得しました。

今日は、これにて。

自動詞なのに「helfen」を受動態にできるの? 【非人称受動】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11761427388.html



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