さて、今日は久々に「発達障害の社会適応のカギ」シリーズです。
このあと15時頃に続きの記事をUPしますが、
久々の続き記事なので、過去記事のリンクと、ダイジェストを書いておきますね。
【過去記事の振り返りから】
発達障害が社会適応するということについて考えてみる 親としての心構え:安定就労を目指す(1)
高機能発達障害の悲壮な就労実態 半数がアルバイトですら雇ってもらえない:安定就労を目指す(2)
発達障害の社会適応のカギ 自尊心・判断力・ゆる真面目・客観性・自己確立 :安定就労を目指す(3)
発達障害の安定就労 自尊心=自己肯定感と自立心の両輪 :安定就労を目指す(4)
これまでのシリーズでは、まず高機能広汎性発達障害の
悲惨な就労実態について書きました。
あるNPOの調査では、正社員と派遣社員をあわせても3割程度にしかならず、
アルバイトをしている人も、他に1割程度。
つまり、6割はアルバイトでも雇ってもらえないか、
うつ病などで働けるようなコンディションにない、という状況だったのです。
そして、現実、仕事を転々とされている方の話を聞くと、
次のような答えが多いようでした。
1)職場の対人関係が上手く行かなかった
2)同僚に仲間に入れてもらえなかった
3)仕事が遅かったり、失敗が多く、怒られてばかりだった
4)できる事と出来ないことの差が大きく、不真面目と誤解された
5)同じ失敗を繰り返し、退職に追い込まれた
こうしてみると、世間で良く言われるように、
対人関係の問題が、安定就労を阻んでいるように見えますが、
ぼくは、何人もの方から話を聞くうちに、
それだけではない、本当の理由がそこにあるように感じたのです。
【安定就労できている方の傾向】
さて、実際安定就労が出来ている3割の方もいらっしゃるのです。
そして彼等がもつ共通点を考えるうちに、
そこに発達障害の安定就労への課題が見えてきたのです。
それは・・・・・・
1.自尊心=自己肯定感と自立心
2.判断力=状況を見極め、対処するチカラ
3.ゆる真面目=真面目さで自分を追い詰めないこと
4.客観性=過剰適応をストップできる客観性を持つ事
5.自己確立=自滅しない自分を作ること
・・・の5つです。
念のため申し上げると、この5つ全てを高いレベルで持っていないと、
安定就労ができないと言うわけではありません。
ただ、ある程度、こうしたスキルをバランスよく持っていないと、
長く働いていくことは難しそうだと、ぼくは感じました。
(ここまでは、過去記事のダイジェストです!)
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