モーちゃん | かんちくログ

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1発屋どころか、まだ1発も打ち上がってませんが。勝負は、これから。

うちの猫はモーといいます。牛柄だからモーです。一目見た瞬間に名付けました。素直で能天気なオス猫です。

最近、仕事の邪魔をしなくなった。仕事中は離れたところで寝ている。でも、休憩のために畳に寝転がったら、てくてく歩いてきて、体の一部をわたしの腰のあたりにくっつけてぺたりと寝る。ちょうどいいところに頭があるから、なでなでしたらゴロゴロ喉を鳴らす。

このやろ、くっついたら暑いじゃないか、と思いつつ、でも暑いのはお互い様で、お前はそれでもくっつきたいんか…!と大いに萌える。もうなんなの、この生き物は!可愛いよ。たまらんよ。なんか分からんけど、男子を落とす女子力ってこれなんじゃないの? 仕事中はそっと見守って、休憩に入った途端やってきて、無言でくっつかれた日には…!ぐわ、たまらん。モーは男子だが。

13歳。なんだか最近年取ったなと思う。見た目はあまり変わらないけど。夏になって暑くて動きが鈍ってるだけかもしれないけど。小さな体の中に流れている時間の速度が違うことを改めて思い出す。あと何年一緒にいられるのかな。

動物を飼うのが子供のころ夢だった。でも飼えない環境だったのであきらめて、そのまま忘れていた。一人暮らしを始めてからは、ペットショップで買うこともペットが飼える賃貸を探すことも考えたことがなかった。でれでれしながらペット自慢する人にうんざりしてたし、費用もかかるし旅行にも好きに行けないし、むしろ飼いたくないと思ってた。

なのに、出会ってしまった。梅雨の大雨が続いてようやく晴れた日、手のひらに乗るくらいの子猫が、ふらふらしながら必死で親猫を探していた。ひどい風邪を引いていて、声が枯れて鳴こうとしてもかすれた音しか出ず、鼻がつまって匂いもかげず、目やにがひどくて両目が塞がっていた。親猫らしき猫はいなかった。ここで拾わないと絶対にこの子は死ぬと思って拾って帰った。
その瞬間まで、自分がそんなことをする人間だとは知らなかったから驚いた。

頭で考えられるよりももっとたくさんのことを、わたしは分かっている。要所要所でちゃんと選んでいるんだと思う。

いま、小説に関して、不安で、ずっと気が晴れない。このままじゃいけない気もするし、このままがんばらないといけなき気もする。分からない。でも、あのとき、瀕死の子猫を拾うことを選択した自分をもう少し信頼してもいいかなと思った。腰が重いけどやるときはやる、はず。

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モーの手。もとい、前足。