ゴースト・イン・ザ・シェル(2D・字幕版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ゴースト・イン・ザ・シェル(2D・字幕版)(ネタバレ)

ゴースト・イン・ザ・シェル(2D・字幕版)

ゴースト・イン・ザ・シェル

原題:Ghost in the Shell
2017/アメリカ 上映時間107分
監督:ルパート・サンダース
製作:アビ・アラド、アリ・アラド、スティーブン・ポール、マイケル・コスティガン
製作総指揮:ジェフリー・シルバー、藤村哲哉、野間省伸、石川光久
原作:士郎正宗
脚本:ジェイミー・モス、ウィリアム・ウィーラー、アーレン・クルーガー
撮影:ジェス・ホール
美術:ヤン・ロールフス
衣装:カート・アンド・バート
編集:ニール・スミス、ビリー・リッチ
音楽:クリント・マンセル、ローン・バルフェ
特殊効果:リチャード・テイラー
視覚効果プロデューサー:フィオナ・キャンベル・ウェストゲイト
視覚効果スーパーバイザー:ギョーム・ロシェロン
アクション監督:ガイ・ノリス
出演:スカーレット・ヨハンソン、ピルウ・アスベック、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・カルメン・ピット、チン・ハン、ダヌシア・サマル、ラザルス・ラトゥーエル、泉原豊、タワンダ・マニモ、ピーター・フェルディナンド、アナマリア・マリンカ、ダニエル・ヘンシュオール、桃井かおり、福島リラ
パンフレット:★★☆(720円/押井守監督のコメントや用語解説などが良かったかな)
(あらすじ)
脳とわずかな記憶を残して全身が機械化された、公安9課最強の捜査官・少佐(スカーレット・ヨハンソン)は、全世界を揺るがすサイバーテロ事件を発端に記憶が呼び覚まされるが、そこには驚くべき過去が隠されていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※この映画に関しては、映画評論家の町山智浩さんの解説(200円)を聴けば十分なので、要チェック!m9`Д´) ビシッ
※今回の感想は、この映画が好きな人は不快になる恐れがあるので、気をつけて!


予告編を観る限り、本作の元ネタは士郎正宗先生の漫画というよりは、モロに押井守監督によるアニメ版なワケですが、スカーレット・ヨハンソンが主人公というキャスティングに「ないわー」とガッカリしたので(ホワイトウォッシュ問題以前に、もう少し手足が長い人が良かった)、「SFアクション」という好きなジャンルの映画にもかかわらず、あまり観る気が起きなかったんですけれども。4月8日、“劇場と一体化する試練”バルト9を実施することにしたので、その8本目にチョイスしてみました。「悪くはないかなぁ… (´∀`;) ウーン」と思ったり。


フィッシュ&チップスを食べながら鑑賞。客席は4割ほど埋まってました。
ゴースト・イン・ザ・シェル シアター5


もうね、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの解説(200円)を聴けば十分なんですが、僕なりに感想を書いておくならば。ほとんどアニメ版と同じストーリーながらも、アニメ版のキモである「この自我は本物なのか?」とか「電脳世界とリンクした人間はどうなるのか?」といったあたりはスルーされて、「悪の会社の社長をブッ殺せばオールOK!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ」的な超わかりやすいオチになっているのがハリウッドらしいなぁと。なんて言うんですかね、僕的にアニメ版は「自我があーだとかこーだとか、面倒くさい要素がなければ最高なのに…」と思っていたんですけど、実際に“それ”を省いたハリウッドリメイクを観てみれば、アッサリ塩味でコクがないというか、面倒くさいからこそ面白かったんだなぁなんて考えをあらためたりしてね。鑑賞後、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」を連続で観直してみれば、今さらながら僕の中で押井守監督の株がガンガングングンズイズイ上昇したというね。


本作を鑑賞中の僕の心を代弁する愚地独歩の画像を貼っておきますね。
違うんだよなァ......

そして、本作鑑賞後に押井監督作を観直した僕を代弁する愚地独歩を貼っておきますね。
愚地独歩の笑顔


ただ、全体的には決して嫌いじゃないのです。本作のホワイトウォッシュ問題に関しては、町山さんも解説で触れていましたが、お話的には「主人公は日本人だったのに、悪の企業によって白人にされていた→外見なんて関係なくて魂が大事」的な着地であり、要は劇中でホワイトウォッシュ批判をしているので、「じゃあ、許す (・ε・)」的な気持ちにならないでもない(とは言え、アジア系俳優の出演機会を奪った等の根本的な問題は解決されてませんがー)。「よくよく考えれば『ロボコップ』というストーリーや、既知感が強い未来風景&アクションシーンの数々も、それはそれで「アナタもお好きなのね (´∀`=) ンモウ!」と微笑ましかったし…。アメリカでは大コケしたとのことで、続編が作られることはないと思いますが、ルパート・サンダース監督はいいやつな気がするのでね、これからも頑張ってほしいです。「失敗は成功の母」なのだからーー(ドヤ顔を添えて)。




ハリウッド版の公式アートブック。良さげなムードですな。



押井守監督作。まぁ、こちらを観れば十分じゃないですかね…。