あまくない砂糖の話 THAT SUGAR FILM(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

あまくない砂糖の話 THAT SUGAR FILM(ネタバレ)

あまくない砂糖の話 THAT SUGAR FILM

あまくない砂糖の話 THAT SUGAR FILM

原題:That Sugar Film
2015/オーストラリア 上映時間102分
監督・脚本:デイモン・ガモー
製作:ニック・バジアス
製作総指揮:ポール・ウィーガード
撮影:ジュード・オーバートン
編集:ジェーン・アッシャー
出演:デイモン・ガモー、ゾーイ・タックウェル=スミス、スティーブン・フライ、イザベル・ルーカス、ブレントン・スウェイツ、ジェシカ・マーレイ、ヒュー・ジャックマン、デビッド・ギレスピー、ケイン・サイカリス、デビー・ハーブスト、マイケル・モス、ジョン・トレゲンザ、シャロン・ジョンストン、キンバー・スタンホープ、デビッド・ウルフ、ゲイリー・トーベス
パンフレット:★★★★(600円/「実験前と実験中の食事」など、読みたい記事があって良かった)
(解説)
低脂肪ヨーグルト、穀物バー、フルーツジュースといった一般的には健康的とされているが、実は大量の砂糖を含んでいる食品群を60日間食べ続けると、人間の心と体はどうなるのかを実験し、その様子を軽妙なタッチで描いたオーストラリア産ドキュメンタリー。60日間のルールは、清涼飲料水、菓子類、チョコレートなどは食べずに、シリアルやヨーグルトなどに含まれている砂糖を1日にスプーン40杯分摂取すること。この実験を通じ、砂糖が心身にもたらす影響や、身近な食品に含まれている砂糖の危険性などの問題が明らかになっていく。被験者となるのはオーストラリアの俳優デイモン・ガモー。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


※今回の記事は、グロい虫歯画像が貼られているので、そういうのが苦手な人は読んじゃダメ!
※今回の記事は、かなり電波気味なので、気にしないで!


一応、「観たい映画の覚え書き」で「△」を付けたものの、「どうせ『スーパーサイズ・ミー』みたいなモンでしょ? (`∀´) ケケッ」と思って観ない予定だったんですが、しかし。「牡蠣工場」を鑑賞した時特典にシュガーポットが付いていることを知って、思わず前売り券を買ってしまって…。4月上旬、シアター・イメージフォーラムにて「父を探して」と勝手な2本立てにして観てきました。「君は悪くなんかない...でも...ごめんよ… (ノω・、) スミマセン」って感じですかね。最初に書いておくと、思考回路が残念な僕の点数は微妙だけれど、本作は非常にタメになる映画なので、できれば興味がある方に限らず、多くの人に観てほしいーー。心からそう思っているのです(って、都内の上映は終了してますが)。


劇場には記事の切り抜きがありました。「光りの墓」、ちょっと観たかったかなぁ。
記事の切り抜き

手に入れてみると不要だったシュガーポット。「全力スマッシュ」に続いて、またアンプラグドにやられたぜ… (`Δ´;) ヌゥ
前売り特典のシュガーポット

映画鑑賞後の僕の気持ちを代弁する泉新一を貼っておきますね(「寄生獣」より)。
君は悪くなんかない...でも...ごめんよ


監督&主演のデイモン・ガモー自身が言っているように、観る前の予想通りに「砂糖版『スーパーサイズ・ミー』という印象(とは言え、データやら取材やらはしっかりしてる感じ)。一応、内容を書いておくと、ナチュラル志向の恋人の影響で健康的な食生活を送っていたガモーは、人間が平均で1日にスプーン40杯分の砂糖を摂取していることを知り、自分の体を使って実験することを決意。「① 1日にティースプーン40杯分の砂糖(160グラム)を60日間摂取する」「② ソフトドリンクやアイスクリーム、お菓子などは避ける」「③ 低脂肪ヨーグルトやシリアルなど健康そうな食品を食べる」「④ 必ず低脂肪の食品を選ぶ」「⑤ ジョギングや筋トレなどの運動週間は続ける」「⑥ 1日に摂取する合計カロリーは変えない」というルールでスタートするのです。


実験の様子はヒュー・ジャックマンのようなオーストラリアのスターが面白く説明してくれたり…。
ヒュー・ジャックマンが出演!

合成やアニメを使ったりして、超わかりやすいというね。
わかりやすく愉快な説明映像


ガモーったら実験をしながら、砂糖によって生活が一変してしまったアボリジニのコミュニティを取材したり、“肥満体国”アメリカに行って2歳からマウンテンデューを飲み続けて歯がボロボロになったラリー君(17歳)を取材したり、「砂糖は健康に問題ナシ!(o^-')b」といった論文を発表したジョン・シーブンパイパー博士にインタビューしたり、博士のシンポジウムのスポンサーがコカ・コーラだったことを把握したりしてね。60日間の実験が終わると、2型糖尿病の初期症状が出てた&心臓病のリスクが増大してた&ウエストが11センチ太くなってたので、砂糖を摂らない健康的な食生活に戻す→即健康体に戻りまして。恋人との間に子どもが生まれて幸せ気分の中、「砂糖を摂っちゃダメ!ヘ(゚∀゚*)ノ」的な内容の愉快な曲を歌って(何かのパロディっぽい)、終わってた気がします、確か。


17歳なのに総入れ歯にする予定のラリー君ですが、カール・ゴッチのようにあえて総入れ歯にする人もいるから頑張れ!
26本が虫歯のラリー君

ラストは、子どもが生まれてました (´∀`) ヨカッタネー
子どもが生まれました


なんて言うんですかね、いやらしい文章を書くと、この手の“食”にまつわるドキュメンタリーは何本か観てる上に、「マッスル&フィットネス」を毎月購読している僕ですよ(苦笑)、ハッキリ言って、「一見、健康そうな食品の中に砂糖が含まれている」といった話は3千年前に通過済み気分ではあったものの! わかりやすい映像であらためていろいろと見せられると、問題がより深刻に感じられたというかね…(遠い目)。それと、とにかく「こういう情報を知らない人に、決して“上から目線”にならないように、面白く伝えよう」という意気込みが感じられる作りでして。パッと見、ふざけた映像が多い映画なんですが、作り手自身はスゲー真面目な気がしましたよ。


健康的な飲み物と思われているスムージーが「砂糖34杯分」とか、こういうテロップがイイ感じにイヤな感じ。
砂糖34杯分

基本的にこういうことを言われると「知ってるよ!( ゚д゚)、ペッ」と反発しがちな僕ですけど…。
だから、あなたは痩せなかった!

本作は何だかロジャー・ハーロンのような気持ちになってしまった次第(「グラップラー刃牙」より)。
わかってたさ


だから、基本的には良い映画だと思いながらも、ごめんなさい、僕にはどうしても飲み込みづらいところがあって。それは「オーストラリア出身のスターをカメオ出演させるならネイサン・ジョーンズを出せよ」ということではなく(不要な文章)。これは僕の心の狭さからくる話なんですけど、「あなた自身の話はいらないです (´∀`;) スミマセン」とスゲー思っちゃって。これって「スーパーサイズ・ミー」を観た時も思ったし、最近では「ステーキ・レボリューション」でも感じたんですよね…。いや、自分の体を実験台にしてるんだから仕方ないんですがー。あと、パンケーキをやたらと食べた時期はありましたけど、普段はそんなに砂糖を摂取しない僕からすると「ほどほどにすればいいんじゃないの?」って思っちゃった…って、身も蓋もない話ですな(そもそも本作は僕みたいな観客を対象にしてないんだろうし)。


僕が好きな範馬勇次郎の名言を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
毒も喰らう、栄養も喰らう


その他、これも「スーパーサイズ・ミー」を観た時も思ったんですが、ナチュラル志向の恋人がいて即健康的な生活に戻れる人の実験って、すみません、なんとなく鼻につく。パンフでは「健康的な食生活に戻しても食費は変わってない」みたいな文章が書かれてて実際にそうなんだろうし僕だって趣味に使うベクトルをそちらに向ければ可能なんだろうけれど、どうしても「生活に余裕があるからできるんだよな」なんてイヤミが頭を離れない最低なアタシ。つーか、もうね、ゆるめの糖質制限とかすりゃ健康的に痩せられるなんて、十分わかってんだよ、こっちはよぅ!(キレやすい中年)


ガモー監督の言うことはつくづくごもっともであり、まったく反論の余地はないものの…(「範馬刃牙」より)。
一分一厘、反論の余地もない

こういう「マッスル&フィットネス」に載ってるような食生活を送るハードルって結構高いと思うんですよね(パンフより)。
健康的な食生活


今はむしろローストビーフ油そばのキングを三食食べるだけで痩せた!? ∑(゚Д゚)」的なミラクル理論が必要とされている時代であって、僕は“「砂糖がダメ」を突き抜けた先”が観たかった…って、自分でも何を書いているのかサッパリになってきました。ちくしょう、せっかく考案した「朝ペヤングダイエット」は夜も食べちゃうから失敗したし、「博多とんこつラーメンの替え玉を5回したら痩せた!? ∑(゚Д゚)」的なドリームダイエットはないものか。炭水化物をお腹いっぱい食べて痩せたい…お腹いっぱい食べて痩せたいよぅ…。そんな43歳の社会人とは思えない頭の悪い泣き言をそっと残して、この駄文を終えたいと思います (ノω・、) ヤセタイヨゥ...




モーガン・スパーロック監督による「○日間○○をしたら…」の代表的なドキュメンタリー。



未読ですが、なんとなくタメになりそうな本を貼っておきますよ。



僕のすべての健康情報はこの雑誌から得ております。今月の表紙は全盛期のアーノルド・シュワルツェネッガーだッ!m9`Д´) ビシッ