復讐捜査線(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

復讐捜査線(ネタバレ)

復讐捜査線



原題:Edge of Darkness
2010/アメリカ、イギリス 上映時間116分
監督:マーティン・キャンベル
製作:グレアム・キング、ティム・ヘディントン、マイケル・ウェアリング
製作総指揮:ダントン・リスナー、デビッド・M・トンプソン、スザンヌ・ウォーレン、ゲイル・ライオン、E・ベネット・ウォルシュ
脚本:ウィリアム・モナハン、アンドリュー・ボベル
撮影:フィル・メヒュー
美術:トム・サンダース
編集:スチュアート・ベアード
音楽:ハワード・ショア
出演:メル・ギブソン、レイ・ウィンストン、ダニー・ヒューストン、ボヤナ・ノバコビッチ、ショーン・ロバーツ
(あらすじ)
ボストン警察の殺人課刑事トーマス(ギブソン)の自宅で、彼の一人娘のエマ(ボヤナ・ノバコビッチ)が殺害される。当初はトーマスが本来の殺しの標的だったと思われていたが、実はエマには秘密があることがわかり……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※今回の記事には、映画とはあまり関係のない文章が書かれているので、しっかりした感想が読みたい人は気をつけて!

「ドライブ・アングリー」の時とほぼ同じ文章を書きますが、本当は公開されてた時に劇場で観たかったんですけど、タイミングが合わなくて…。で、気が付いたらレンタルが始まってたので、借りてきました。超グッときましたYO!ヽ(TДT)ノ 「映画秘宝 2012年03月号」宇多丸師匠他、多くの人が年間ベストの1本に選んでたのもうなずけましたね…。

まったく関係のない話ですけど、昨年の7月、奧さんが頑張ってくれたおかげで、初めての子ども・アシダ=マナ子(仮称)を授かりまして。いくら我が娘が可愛いと言っても、実際に自分の目に入れたら、あまりの激痛に泣き叫んだ挙げ句、無残に死ぬと思いますけど、頭からバリバリ食べちゃいたい程度には愛してるというか。ふみの日に生まれた獅子座の子”というのも、文章を書くこと&ウルトラマンレオが好きな僕的にはうれしくなるポイントだったりします。


映画とはまったく関係ありませんが、ウルトラシリーズで一番好きな主題歌を貼っておきますね↓




とりあえず朝8時に起きて30分~1時間遊ぶのが日課なんですが、彼女に絵本を読んであげてキャッキャと喜ばれたりすると、なんかTRPGをやってたころを思い出して超楽しい!ヽ(`Д´)ノ これは新しい&素晴らしい発見というかね、「もしかしたら『とどろけ!一番』での受験勉強がすべてボクシングのためだったように、僕がTRPGをやっていたのはマナ子に絵本を読むためだったのかもしれぬ… (゚д゚;) ゴクリ」というか、「んもう、どんどん新しい絵本を買わなくちゃ!ヘ(゚∀゚*)ノ カネナイケド」って感じ。

って、ついついリア充自慢をしちゃいましたが(苦笑)、そうなると、今、一番恐ろしいのは、マナ子に不幸が訪れること。引きつけを起こして2回ほど救急車で運ばれていることもあって、奧さんの前では決して不安な素振りは見せませんけど、内心は超心配!ヽ(TДT)ノ いや、毎日、お薬を飲んでるから大丈夫ではあるんですけど、僕なんてラッキョが転がっただけで泣ける男ですからね。彼女に何かあったらとか考えると、光の速さで涙が滲むというね… (ノω・、)

で、前置きが長くなりましたが、今回の「復讐捜査線」の話ですよ。事前情報はあまり入れてなかったんですが、映画開始早々、メル・ギブソン演じる主人公トーマスの娘エマの“幼いころのホームビデオ映像”が流れた瞬間、ちょっとイヤな予感がしたと思いきや! 案の定、エマが無残に殺されちゃいまして… ('A`) もうね、現在、娘強化月間中の僕的にはこの時点で号泣&全身を焦がすほどに燃え立つ怒り!ヽ(`Д´)ノ ここからはずっと“娘を持つ父”として、トーマスとシンクロ率100パーセント状態で観てました。

開始1分で流れるホームビデオ映像。この時点で不幸を予感して、少し涙腺が緩む感じ。
三角絞めでつかまえて-幼いころの娘

大きくなったエマもまた可愛い&良い子! 「デビル」でイヤな女を演じてた人だとは全然気付かなかったり。
三角絞めでつかまえて-今の娘

そして、無残に死んじゃうの… (ノω・、) ちくしょう、仇はとるぜ!(メル・ギブソンが)
三角絞めでつかまえて-そして、撃たれた娘…


何が素晴らしいって、悪役チームがスゲー良いんです。アメリカの軍需産業、政府の秘密機関、悪徳政治家、クズ弁護士と、何の気兼ねもなく憎悪をぶつけられる安心設定 (o^-')b そこに核兵器が絡んだりして、軍需産業の所長が我が娘を被曝させていたと分かった日には、現在の日本の原発問題への感情も上乗せされて、勢いを増す心の炎。しかも、途中途中で敵が卑劣な手段を使ってきたり、娘の昔の映像が挿入されたりするたび、怒りが補充されまくるんですYO!ヽ(`Д´)ノ 僕が剣流星だったら100回くらいは超人機メタルダーに瞬転してたと思います。


超人機メタルダーはこんなヒーロー↓ コイツは凄いぜ!




だから、クライマックス、トーマスが軍需産業の手下どもを射殺した後(娘を殺したクソ野郎も含む)、クズな所長に放射能入りミルクを飲ませてからノドを撃ち抜いて殺した時はね、超スッキリした (・∀・) 本来ならトーマスを始末するハズだった政府機関の後始末担当のジェドバーグ(レイ・ウィンストン)が、トーマスにほだされた&いい加減クズどもの尻ぬぐいをすることにウンザリして、政治家たちを射殺した時も「溜飲が下がるって表現はこういう時に使うんだネ~ ヘ(゚∀゚*)ノ」って、心から思ったり。


何人も被曝させて殺した悪党に放射能入りのミルクを飲ませるトーマス! もっとやれ!ヽ(`Д´)ノ
三角絞めでつかまえて-ミルクを飲みやがれ!

悪徳政治家を射殺するジェドバーグ。この後、警官に射殺されてました…。
三角絞めでつかまえて-クズな政治家は死ね!


ちなみに、この手の映画の常として、終盤、トーマスは敵に捕まってしまって、被曝させられちゃうんです(何とか脱出して、クライマックスの展開になる)。だから、復讐は果たしたものの、最後は病院で瀕死状態になってるんですが…。なんと、そこに娘のエマがやって来まして。「2人とも仲良く元気な姿で病室から出て行く→死んであの世に行った」って感じで終わるんですね。この哀しくも救いのあるシーンには恐ろしく胸を掴まれて、オイオイと泣きましたよ… (ノДT)

ということでね、実に僕好みの映画でした。一番良かったのはメル・ギブソン。「リーサル・ウェポン4」でダニー・グローヴァーと2人掛かりでジェット・リーを卑怯に殺してからはあまり好きじゃなかったんですけど(残念な観客)、娘を失って復讐の鬼と化した父親役がハマッてて、見直しました。狂気すら感じさせるムードがピッタリでしたよ。「最愛の人が死んだ」という状況が似てるということで、あらためて「リーサル・ウェポン」が観たくなったりもしました。


なんか目が容赦なくて怖かったです。
三角絞めでつかまえて-怖いメル・ギブソン


あと、褒めたいのがアクション描写。アクションシーン自体は少なめだし、そんなに派手じゃないんだけど、1つ1つの描写に無駄がない&キレがあってカッコイイ。クライマックスの銃撃戦なんて、かなりアッサリ気味なんだけど、そこがクールというか。中でも気に入ったのが、娘の彼氏が襲ってきた時にナイフを手で払うシーン。手早く見せていて、実に良い場面だと思いました。「グリーン・ランタン」の時はどうかと思うところもあったけど、マーティン・キャンベル監督のことがちょっと好きになりましたね。


このナイフを払うアクション、悪くなかったです。
三角絞めでつかまえて-ナイフを払う!


長々と書いちゃいましたが、僕の感想はこんな感じ。正直、「今、映画の中に可愛い娘が出てきたら、それだけで感情移入して30点プラス状態」に陥っている気がしなくもないですけど、勢いがあって怒りが燃やせて溜飲が下がるという素敵な映画じゃないでしょうか。「刑事ロニー・クレイブン」というドラマが元になってるそうで、僕は未見なんですけど、リメイクとしては非常に良い出来なんじゃないかなぁと。とりあえず僕と似た趣味の人だったら、間違いなく借りても損はしないと思いますよ。


ちなみに元のドラマ「刑事ロニー・クレイブン」はこんな感じ↓ こちらで販売してるそうです。




おしまい (・ε・)




輸入盤のサントラを貼っておきますね。



マーティン・キャンベル監督作。結構面白かったような記憶が。



メル・ギブソンとダニー・グローバーによるバディモノ。Blu-ray、買おうかなぁ。



チャック・ノリス主演×アンドリュー・デイヴィス監督作。似た邦題なので、つい貼っちゃいました。