かめおかゆみこ です。
名古屋(直ちゃん)おまつりきらーずワンマンライブへの道
vol1 開始です。
vol2 新曲
vol.3 きららライブ
vol4 ライブ会場が決まりました~♪
vol5 ”3つのお芝居が立ち上がります。
vol6 演劇には人生の全てが詰まってる
名古屋(ガチャ)
ああ、やっぱりあたしは、こういう 表現がやりたいんやなぁ、と思った件
横浜
さて。話は少しさかのぼりますが、2013年に、私のメルマガ
10周年記念イベントがありました。そのとき、司会を担当して
くれたのが、成澤布美子さんでした。
2012年に川崎市新百合ケ丘に、市民劇団「わが町」が誕生
研究会「澪」がずっと師事しつづけているかたです。
その初演の「わが町しんゆり」(ソントン・ワイルダー原作、ふじ
たあさや脚本・演出)の観劇・合評の場で、成澤さんと出会った
のです。
成澤さんは、もともと、フリーのプロアナウンサー。また、地域の
成澤さんは、もともと、フリーのプロアナウンサー。また、地域の
アマチュア人形劇団でも、活動をつづけていました。
でも、本人は、「私は役者はできません。やりません」と、かたく
なに、劇団「わが町」での出演を拒んでいました。
が、師匠のふじたあさやさんから、「演出助手をやるにしても、
役者は経験したほうがいい」とほだされ(?)、しぶしぶ出演。
おそらくそこから、少しずつ役者の魅力に引き込まれていった
おそらくそこから、少しずつ役者の魅力に引き込まれていった
のではないかと思います。成澤さんは、その後、市民劇団を離
れて、個人の活動をはじめます。
地元のカフェレストラン田園ぽてと(新百合ケ丘本店)という空
間が気に入って、3本のお芝居を上演します。
2014年「愛しのリリー・マルレーン」
(脚本・山浦弘靖、演出・成澤布美子)
2015年「聞かせてよ愛の言葉を」(同前)
2015年「聞かせてよ愛の言葉を」(同前)
いずれも、 『銀河鉄道999』 のアニメ脚本などで知られる、
作家・山浦弘靖さんとの共同開催で、
1作目は、ロシアの劇作家・アントン・チェーホフの姪、女優
オリガ・クニッペル・チェーホフを描き、2作目は画家ユトリ
ロの母、シュザンヌ・バラドンを主人公にしています。
ともに波瀾の人生でありながら、自分の生きかたをつらぬ
く女性の姿を描いています。その女性像は、成澤さんにとっ
ての理想でもあったように思います。
そして、3回目となる2017年。成澤さんがどうしても演じたいと
思ったのが、1作目に演じた、オリガ・クニッペル・チェーホフ。
テーマをしぼり直しての、リメーク版となります。
アントン・チェーホフの甥と結婚するものの、結婚生活は数年
で破綻。その後、ドイツにわたりますが、そこからが、ドラマチ
ックな人生の展開となっていきます。
で、いろいろいきさつがあり、この作品の脚本・演出を、私が
引き受けることになったのです。
実は、私は、もともと脚本は書くけれども、演出は自分の領分
ではないと思ってきました。地域の子どもミュージカルや市民
ミュージカルにかかわっていたときも、演出家は別にいました。
たまたま、弥生ちゃんのときは、予算の関係もあり、私が引き
受けるかたちになったのですが、基本的には、演出というより、
演技サポートに終始していたと思います。
成澤さんのお芝居においても、そのスタンスではあったので
すが、そんなかたちで場数を踏むことによって、勉強をさせて
きてもらっているなあと感じます。
成澤さんの舞台は、直接、成澤さんの人生を語るものではあ
りませんでしたが、彼女がこころを寄せる女性たちを、みずか
ら演じることをとおして、彼女自身に変容をもたらしました。
その後、講談や日本舞踊を習い、ますます本格的な女優人生
を歩もうとしているかに見えますが、本人は「あくまでも、自分
自身のスキルアップのためなんですよ~」とおっしゃいます。
いずれにしても、成澤さんの意欲的な取り組みには、こころか
ら敬意を表します。ブラッシュアップしていった先に、どれだけ
みごとな表現を見せてくれるか。これからますます楽しみです。
役を演じることをとおして、自分自身を成長させていく。それも
また、演劇のもつおおきな魅力のひとつなのだと思います。