「聴く」動画14★ことばを聴いてはいけません | かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

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にわたるワークショップ体験をもとに、あなたオリジナルのセッションを提供します!

かめおかゆみこです。

完全日刊メルマガ「今日のフォーカスチェンジ」のなか
から、「聴く」をテーマにしたメッセージをピックアップし、
それらを朗読して、18本の動画をつくりました。

1本ずつ、本文とともに、その動画を紹介しています。
どうぞお楽しみください。


ことばを聴いてはいけません

※たまーに、ですが、読みちがいをしている場合があります。ご愛嬌で、ご了承ください。


ひとの話を聴くとき、
私がしばしば言うことがあります。

「ことばを聴いてはいけません」

え? 話を聴くのに、
ことばを聴かないってどういうこと?

ちょっとびっくりしますよね。

でも、ある意味、とっても単純なことなんです。

私たちは、ことばで100%、
本当のことを話せているとは限らない
ということなんですね。

たとえば、誰かが、うっかり、
あなたとの約束を忘れていたとしましょう。

あなたにそのことを指摘されて、素直に、
「ごめん、忘れてた」と言える場合もありますが、

ついつい、言いわけをしたくなってしまう
ものですよね。

そのときに、あなたから、
相手はどんなふうに見えるでしょう。

ことばだけを聴いていると、ただの言いわけ。
それこそ、「言いわけするな」と、
言ってしまいそうですが…。

でも、ことばだけにとらわれず、
じっと、相手から伝わってくるすべてをま
るごと感じてみると…。

声の調子。からだの状態。
それらを含め、
ことば以外のあらゆる感じ。雰囲気…。

ひょっとしたら、相手は、そのことで、
とても、あなたに恐縮しているかもしれません。

あるいは、あなたのことを
ふだんから怖がっていたら、
その怖れが伝わってくるかもしれません。

ひょっとしたら、そのことで、
自分を責めているかもしれません。

まるごとの感覚をひらいて
それらを聴いていると、
ことばだけからはわからない、さまざまなことが
伝わってくるのです。

そのまるごとを聴いていると、
ことばだけを聴いていたのとはちがう反応が、
あなたのなかに起こってくるはずです。

ことばだけを聴いていると、
「言いわけだろう!」と、言い返したくなるものが、

まるごとで聴いていると、
共感の気持ちが湧いてきたり、
くすくす笑えてきてしまったり。

あなたのなかにも、変化が起こってくるんですよ。

そしたら、そのまま、
それを相手に返してみるんです。

責められると思っていた相手は、ほっとします。

あなたにたいして、
感謝の気持ちが生まれるかもしれません。

これは、あまりにも単純すぎる例かもしれませんが、
でも、日常のあらゆる場面で、
同じことが起きているのです。

そのとき、ことばだけをピックアップするやりかたと、

まるごとで聴いて、そこから伝わってくるすべてを
受け止めてみるのとでは、
あきらかに結果はちがいます。

もうおわかりでしょうが、
「聴く」ということは、「感じる」ことでもあるのです。

「ことばを聴いてはいけない」
というのは、より正確には、
「ことばだけを聴いてはいけない」ということなのです。

私たちが、そんなふうに、
ことばだけでなく、まるごとで相手の話を聴く
(相手を感じる)ことができたら、

これまで起きてきた問題も、
ずいぶん解消されると思いますよ。

結局は、あなたにとっても、
おトクな話になるのですから、
やらない手はありませんよね♪

         「今日のフォーカスチェンジ」第2072号より



朗読版「『聴く』を磨く」ご紹介にあたって
 (「『聴く』を磨く」講座関連情報含む)
その1「聴く」という体験
その2からっぽのまま、聴く

その3意識が、相手に向くのです。

その4そのひとの、まるごとを受け止めること
その5本当に聴けているか
その6「聴く」ための一歩
その7
世界平和に貢献する、「聴く」!

その8うなずいて聴いてもらうと、安心します。
その9バクテリア♪
その10考えないで聴くということ

その11「聴く」をうたがう

その12より深く聴けるようになりたいのなら

その13本当に「聴く」ことができると