9月だ!秋だ!暴力だ!個人用兼お勧めアクション&バイオレンスムービー大特集 | 湿った火薬庫

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基本的に1日1本お勧め映画の保管庫。たまに駄文交じり

梶原一郎です。


こちらの方ではかなりお久しぶりかもしれません。何分飽き性な物でちょっと書いたらすぐ満足しちゃうんですよね、継続こそ力なりとはいうけど……とかそんな雑談の種が無いから天気の話をしようみたいなどうでもいい前置きは良いんですよ。

 

力ですよ皆さん。力、好きですか?



 

9月、と言えば皆さん連想されるのは何でしょうか。じっくりと腰を据えて読めていなかった本を消化していく読書の秋でしょうか、秋刀魚やお野菜などの美味しい物が出そろうから堪能しよう、となる食欲の秋、あるいは過ごしやすい季節となるからこそ、外で活発に体を動かそうというスポーツの秋でしょうか。

 

違います、暴力の秋です。9月はなんかよく分からないけど凄い暴力……と流石にそろそろこの人危ないのか? と思われそうなのできちんと説明すると、何の巡り合わせか9月9日からに掛けてアクション・バイオレンス映画が集中的に公開し始めるんですよね。

だからもう祭りです、夏は終わって(いまだクソ猛暑だけど)はいますが劇場はめっちゃ熱いです。なので今回の記事は個人的な観点から、公開中からこの先控えている物まで、これは中々の暴力指数が高いな……!って映画を星取表と共にご紹介していきます。

 

あらかじめ、取り上げる作品やお勧めポイント、並びに星取表は本当に僕自身の独断と偏見なので解釈が違うとかどこ見てんだこいつ、と思われる点もあるとは思いますがそこら辺は生暖かい目で見て貰えると……いや、文句がある感じでしたら別にいいんですけど僕自身は穏便に生きたいんで……暴力は映画の中だけでこそってスタンスなので……。

 

<星取表>

それぞれ私見で

・アクション度

・バイオレンス度

・作品に関する目安度

 

を星(☆★)で示します。右側の黒星が多いほど、その要素が恐らく高い作品になります。

作品の紹介はそれぞれあらすじ・見所・個人的な注目しているポイントをそれぞれ記載していきます。

 

・ブレットトレイン

公開日:絶賛公開中


・アクション度
★★★★☆
・バイオレンス度
★★★★★
・サムライサムライブシドー度

★★★★★


ストーリー:驚異的な運の悪さを持つ殺し屋、レディバグは久々の職場復帰としてブリーフケースの受け渡しの仕事を受ける。仕事は非常に簡単に済む筈、だったが……。


見所:既に予告の時点で日本(架空の憧れとしての国)描写が打ち出されている本作ですが、兎に角特色は新幹線内というシチュエーションを最大限に活かした狭い場所&小道具のわちゃわちゃアクション。ブリーフケースを身軽に使ったブラッドピットの攻防一体の殺陣を始め、そこらの日用品が獰猛な凶器になるバトルシーン、またあらゆる意味で日本らしいモチーフ(ヤクザとか刀とか)が暴走しまくる悪乗りっぷりも人によるかもだけどこのノリに乗れるなら滅茶苦茶楽しい道中になる事請け合い。


個人的ポイント:ワンアポやフューリーとかの渋く格好いいブラピと正反対の生きるのに必死、戦うのに必死なブラピを終始一貫浴びれるのがこの映画の利点。後、人間の可能性って凄いって思えるシーンがあります。人間やろうと思えばやれば拳でアレは割れる!

 

・HIGH&LOW 

 THEWORST X

公開日:9月9日


・アクション度
★★★★★
・バイオレンス度
★★☆☆☆
・相変わらずジャパンとは思えない治安の悪さ度

★★★★★


ストーリー:様々な高校が覇権を争う一大不良時代、主人公の楓士雄はその中でも特に恐れられている伝説の高校、鈴蘭に足を踏み入れていた。その裏で楓士雄の属する鬼邪高校を狙い、瀬ノ門高なる新規勢力が暗躍しだし……。


見所:LDHの送る一大ブランド、HIGH&LOWから独立し、すでに熱狂的な支持を得ている新シリーズ、THEWORSTの待望の完全新作。初登場にしてはあまりに数が多すぎる新キャラ!新勢力!と良い意味で混沌さが増していながら、純粋な殴り合いから凶器、レスリング、籠城戦とシチュエーションを更に増して正に続編らしい喧嘩祭りを堪能できる。敢えて関係性は伏せておく。


個人的ポイント:本当に雨後の筍みたいに新キャラが出すぎて一寸混乱するんですが、そこは流石のハイローなので気づけばすんなりあのキャラが好き、このキャラが気になるって人が出てきます。またキャラ同士の関係性という最強の特色についてですがこれはもう見て貰うしかないのでここでは触れません。ヒントを出すとしたら姫と執事、ですかね……。

 

 

・グッバイ・

 クルエル・ワールド

公開日:9月9日


・アクション度
★★★☆☆
・バイオレンス度
★★★★★
・企画の無謀というかチャレンジ度

★★★★★



ストーリー:人生が行き詰まっている元ヤクザの安西を始め、一夜限りで結成された強盗団が資金洗浄中のヤクザを襲撃。正体も知られず後は穏やかに終わる筈の強盗計画だったが、ヤクザの間の手は近くに迫ってきて……。


見所:地方都市(察するに)を舞台に展開される、銃と罵声が飛び交う、有名俳優を起用してここまでベタなクライムアクションは中々ないのではないか、と思う位にストレートなクライムアクション。西島秀俊氏を始め大ベテランからニューフェイスまで陰鬱な世界観の中最も悪い人間は俺や!と熱演する様は必見。


個人的ポイント:やっぱり映画の中、あくまで映画の中でですがどうしようもない人間達の足掻きって最高に見ていて楽しいですからね……。そこら辺が好きな人にはとても楽しい一本だと思います。後、意外な俳優さんのとんでもない演技が見れるのでそこもお楽しみに。まぁ……ぶっちゃけ主役食っちゃってんだけど……。


 

 

・ビースト

公開日9月9日


・アクション度
★★★★☆
・バイオレンス度
★★★☆☆
・パパが勝てる気しかしない度

★★★★★


ストーリー:悲しい出来事からの傷を癒すべく、娘を連れてアフリカへと旅行しに来た医師、ネイト。穏やかな自然に迎え入れられ楽しい一時となる筈だったが周囲に不穏な影が潜む。


見所:かのパシフィック・リムの司令官を始めタフでクールな役柄を多く演じている事で高い人気を誇る名優、イドリス・エルバ氏が凶暴なライオンと真っ向勝負を挑む、という概要から面白くない筈がない内容。上映時間90分という丁度良さ、シンプルなストーリーラインに脇がシャールト・コプリーと気軽に楽しめる娯楽大作として最も楽しめそう。


個人的ポイント:ポスターの圧が凄い(イドリスさん余裕で殴り倒せそう)のが印象的で出オチみたいな作品なんですが



監督がジャンル物で堅実な秀作(2ガンズやエベレストなど)を残している方なので実の所満足感は高いんじゃないかなと思います。

 

・人質 韓国トップスター誘拐事件

公開日 9月9日


・アクション度
★★★☆☆
・バイオレンス度
★★★★☆
・ジョンミンさんまた大変な目に遭ってる度

★★★★★



ストーリー:名実共に韓国が誇る大スター、ファン・ジョンミン氏。新作の華やかな発表会見後、自宅に帰る途中で非常に素行の悪い若者達に絡まれてしまう。変な奴らだなと思っていた矢先、その若者達がジョンミン氏を襲い……。


見所:コクソンやアジョシ、ベテランなど等々……出ている作品がほぼ大ヒットする名優、ファン・ジョンミンがファン・ジョンミン自身を演じるトリッキーな設定ながら、そこは細部にまで異様なほど力を込める韓国映画。滅茶苦茶凶悪で不気味な犯人像の書き込みからカーアクション・ガンアクション、謎解きにまで兎に角""があり90分の上映時間とは思えない密度の高さにいい意味でグッタリする。それとジョンミンのスターとは思えない虐げられっぷりも涙が出そうになるほど凄い。本当に凄い。


個人的ポイント:題材が題材故に三角飛び蹴りとかの派手な方向のジョンミンさんのアクションはお預けなんですが、とはいえ腹筋使っての椅子アクションや山を転げ落ちる激痛アクションと、役柄も相まってここまで生々しく痛々しいジョンミンさんを見れるのは本作くらいかなと。個人的に最も必見! な作品です。

 

・ヘルドッグス

公開日:9月16日


・アクション度
★★★★★
・バイオレンス度
★★★★☆
・岡田さんなら安心しかない度

★★★★★

 


ストーリー:悲劇的な事件からアウトローに走った元警官、兼高は極秘任務として黒社会への潜入捜査を命じられる。相棒は相性度98%な狂犬、室岡。困難を極まる任務に、黒社会の闇が牙をむく。


見所:SPや散り椿、燃えよ剣に至るまで現代劇から時代劇とあらゆるフィールドでアクション映画愛をその驚異的な身体能力を持って体現するジャニーズ1のアクション狂、岡田准一氏が暴れん坊な潜入捜査官を演じるというかつ丼にハンバーグがくっ付いたみたいな内容。監督の原田眞人氏も和製活劇に長けており、物語は未知数ながらアクション面は間違いなく期待大。


個人的ポイント:燃えよ剣の自分でアクション設計(⁉)するくらいに兎に角この人にアクション映画が大好き、という岡田さんがあの原田監督と組むならこれはもう80点以上は確定かなとは思ってます。個人的に岡田さんは得物を持たせる(日本刀とか とより凶暴性が増すのでそこを期待してます。

 

・クリーン ある殺し屋の献身

公開日:9月16日


・アクション度
★★★★☆
・バイオレンス度
★★★☆☆
・いぶし銀で応援したい度

★★★★★



ストーリー:人目につかず毎日を淡々と暮らすゴミ収集車の運転手、通称クリーンにとって、近所に住む少女ディアンダとの交流はささやかな楽しみになっていた。そんな折麻薬取引を主な売買とするギャング、マイケルの息子がディアンダと関わり……。


見所:戦場のピアニストからプレデターズまで、文学作品から純粋なジャンル物まで割と手広く華を添えているエイドリアン・ブロディ氏が意外に初? の言わば舐めていた相手が滅茶苦茶ヤバい奴だったムービーに遂に踏み込む。ブロディ氏が特徴的な潤んだ目で次々と結構残虐にギャングや不良を半殺ししまくる様は必見。ついでにヒゲ有り/無しの2パターンも拝めるのもファンには嬉しいかも。


個人的ポイント:これ、個人的には意外な拾い物でした。なんか全体的に病んでいる雰囲気の独自性もさる事ながら(まぁ結構見にくい場面もあるけど……)どんどん得物がエスカレートしていくギャングとの抗争がとてもいい。やっぱり男は殴り込み!

 

・渇き偽り

公開日:9月23日


・アクション度
★★★☆☆
・バイオレンス度
★★★☆☆
・チェックしておきたい度

★★★★★



ストーリー:連邦捜査官、フォークは自殺した旧友の葬儀の為久錆に地元へと帰ってくる。そこで旧友の潜まれた過去を辿る内に土地に纏わる闇の正体に気づいてしまう。フォークが突き詰める、旧友の死の真相とは。


見所:NY心霊捜査官等、いぶし銀な作品に数多出演しグッと作品の質を高める事に評判がある演技派、エリック・バナ氏が地道に謎に迫るサスペンス大作。作品のカラー故に派手なアクションなどは無さそうではあるが、演技派であるエリック氏の渋格好いい姿が十二分に拝めそう。


個人的ポイント:今まで紹介してきた中でもちょっと異端? というかドラマ性が強そうな作品。こういう腰を落ち着けてじっくりとスクリーンに向き合うのが楽しそうな作品こそ映画館で観たいですね……。

 

・LAMB/ラム

公開日:9月23日


・アクション度
★☆☆☆☆
・バイオレンス度(推測
★★★★☆
・ろくな事起きなそう度

★★★★★

 


ストーリー:アイスランド。そこで静かに羊たちと暮らしている夫妻は羊が羊ではなく、得体のしれない「何か」を羊が出産したのを確認する。最初は気味悪がっていた夫妻だが、次第に愛着が湧き出し……。


見所:アクションでもなくそもそもジャンルはホラーだがなんか予告の時点からとてつもなくヤバい暴力が見れそうなので最後に選出。クローネンバーグやリンチを思わせるシュールな設定に、夫妻のそれとなく厭な感じのドラマが絡んで良い意味で最悪な気配しかしない。


個人的ポイント:映画好きな人には(いや、ホラー色薄い作品もたくさんあるけれど へレディタリーとかの厭なホラー輩出会社でお馴染みなA24の新作だから多分そういう事だと思います。見終わった後ラム肉食べたくなる作品だといいな。何だそれ

 

 

……という訳で、一気に作品を紹介してきましたが一つでも皆さんの興味に引っかかる、これ見てみようかな、って作品がありましたら幸いです! 個人的な、完全に趣味(というか僕がファン・ジョンミン氏が大好きなだけではあるんですが……)ですが、皆さんに激推ししたいのは人質ですね。

これはジョンミンさんの必死すぎる熱演が見れる、ってだけ以上に90分間と言うランタイムにあらゆるアクションがめっちゃ詰まりまくってて凄い物を見た……って満腹感が堪らなかったので。

勿論それ以外にもブロディ大暴れが気持ちいいクリーンやザワ好きなら絶対見てほしいザワクロス……とどれもそれぞれ別方向で秀逸なので、宜しければぜひ全制覇して貰えれば……まぁ僕の方からは特に何も出ないんですが……。

 

という所でこの長々とした記事を終わろうと思います。最後まで読んでいただき大変ありがとうございました、梶原一郎でした。次回の更新は未定です。

 

 

おまけ:紹介作品の一覧表

 

・現在公開中

ブレット・トレイン

HIGH&LOW THEWORST X

グッバイ・クルエル・ワールド

ビースト

人質

ヘルドッグス

クリーン ある殺し屋の献身

 

・23日から公開

渇きと偽り

LAMB/ラム