自作数学問題bot @mathquestionakt (問題16) | 数学解説ブログ(つくば市の「数学・算数・物理に強い」プロ家庭教師 長通幸大・発信)

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中学高校の定期試験問題・大学入試問題・Twitterの数学特化系アカウントで出題された問題・閲覧した方からのご質問まで、幅広く取り扱う方針ですので、
日々の学習や数学的発想・思考力の向上にお役立ていただければ幸いな限りです。

n^m=m^n(m、nは自然数)を満たすm、nの組み合わせを求めよ。
※ 「n^m」と表記されているものは、「nのm乗」を意味します。

解答作成日:2015年4月20日
テーマ:整数方程式・微分を利用した大小判定
履修学年:なし
(指数関数の微分は、高校数学Ⅲで履修しますので、本題は発想次第で数学Ⅲの範囲で解答可能です。)

m=nの場合は一目瞭然ですね。
手探りで(m=2,n=4)と(m=4,n=2)も見つかりますね。

他には……?

これが本題の醍醐味であり、難しいところなのです!!

本題はmとnを逆にしても等式の意味に変わりはないので、mとnの大小関係についての場合分けは要りません。
つまりは、m>nの場合だけ考えれば、mとnの大小が入れ替わった場合も同時に検証できるということです。




どんな方程式でも使えますが、方程式を(左辺)-(右辺)=0もしくは(右辺)-(左辺)=0に変形することで、
(左辺)-(右辺)が0になるか否かを、関数的な観点から検証しやすくなるのです。
本題ではnの値によって、正負の判定の為に必要な微分の回数が変わるのが、難しいところです。
微分した後の正負の検証でも、各値の大小の見積もりがどうしても曖昧になってしまいます。

しかし、最低限判ればいいことは、「0になるか否か」です。
「常に正負が一致する」という情報が、「決して0にはならない」という情報につながるのですね。