ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One
監督:クリストファー・マッカリー
キャスト:トム・クルーズ/ヘイリー・アトウェル/ヴィング・レイムス
配給:パラマウント映画/東和ピクチャーズ
公開:2023年7月
時間:163分




今月3日に61歳の誕生日を迎えたトム・クルーズ。彼の34歳から続いているこのシリーズも7作目となった。年齢とともにただでさえ危険度は増すのはずなのに,回を重ねるごと,キャリアを重ねるほどに驚きのシーンで観る者を夢中にさせてくれるこのシリーズ。毎度のことだが,予告やCMで流れる“崖からの大ジャンプ”なんて,ほんの1シーンなのだ。それが判っているから公開を待ちわび,劇場へと足を運ぶ。

サブタイトルは『デッドレコニング(Dead Reckoning)』。移動経路や距離などから位置を割り出すことで航行する「推測航法」を意味する言葉だ。転じて,「情報のない中で推測や結果を出す」ことを指し,直訳すると「死の報い」という言葉にもなる。イーサン・ハントの過去から浮かび上がる多くのこと。さらに,イーサンだけでなく,主要キャラの運命のメタファーにもなっていく言葉。描き出すのは『ローグ・ネイション』から3作連続となるクリストファー・マッカリー監督。

高度なAI技術を用いた“推測航法”によって,敵の艦隊に知られることなく航行できるロシアの潜水艦“セヴァストポリ”。しかし,アメリカのものと思われる潜水艦からの攻撃に反撃すると,敵の魚雷と潜水艦がレーダーから消失。自ら放った魚雷に直撃され,“セヴァストポリ”は沈没してしまう。

アムステルダムで任務を受けるIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)。それは,世界中の全ての情報を不正にコントロールできるAI“エンティティ”を制御するための2つの鍵を探すことだった。その1つを手にした元MI6エージェントのイルサ(レベッカ・ファーガソン)をアラビア砂漠で見つけると,もう1つの鍵を持つ男と接触し,鍵のもたらすものを探るため,アブダビの空港で準備をするイーサン,ルーサー(ヴィング・レイムス),ベンジー(サイモン・ペッグ)。ところがグレース(ヘイリー・アトウェル)という女に鍵をすられてしまう。危機に瀕する未来と世界の運命。過去の敵も接近する中で,イーサンと仲間たちの戦いが始まるのだったが…。

様々な思惑を持つキャラが入り乱れ,砂漠での銃撃戦で,巨大空港内での全力疾走で,ローマでのカーチェイスで,メインテーマが緊張感を増幅させる。AIに対峙し,文字通り“体を張って”立ち向かうイーサンの姿が,話の進むほどにシリーズ最高傑作の評価を更新していく。

“チーム・イーサン”はもちろん,『フォールアウト』に引き続きホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー/吹替:広瀬アリス)や,第1作以来となるIMF元理事のキトリッジ(ヘンリー・ツェニー)の登場と,過去作との繋がりも見せる物語。個人的には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のマンティスとして印象深いポム・クレメンティエフの演じる暗殺者パリスが美味。

さてタイトルに『PART ONE』とある通り,ストーリー的には続く。来年公開予定の『PART TWO』が,今から楽しみでならない。


映画クタ評:★★★★★


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