監督：ジェームズ・ガン
ｷｬｽﾄ：クリス・プラット／ゾーイ・サルダナ／デイヴ・バウティスタ
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開：2023年5月
時間：150分
全興連によると，今年のGWの映画興収が2000年以降で歴代最高を記録したとか。コロナ禍からの反動『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(ユニバーサル)『名探偵コナン／黒鉄の魚影』『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』などの大ヒットがもたらした，映画ファンにとっては嬉しいニュースだ。
今夜は，そんなGW真っ只中に公開の始まったMCU作品32作目となる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：VOLUME 3』を紹介。2014年に登場した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの完結編と聞いたら，見逃せるはずがない。監督は，前２作に引き続きジェームズ・ガン。
“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のメンバーたちは，銀河コロニー“ノーウェア”に本拠地を建設し暮らしていた。サノスとの戦いで最愛の恋人ガモーラ（ゾーイ・サルダナ）を失ったショックから立ち直れないピーター（クリス・プラット）は飲んだくれ，実はピーターの異母妹だったマンティス（ポム・クレメンティエフ）と，ガモーラの義妹であるネビュラ（カレン・ギラン）を中心に“ノーウェア”の復興が進められていた。ドラックス（デイヴ・バウティスタ），グルート（声：ヴィン・ディーゼル／吹替：遠藤憲一）に加え，サイコキネシス犬のコスモ（声：マリア・バカローヴァ），ピーターの師であるヨンドゥからヤカの矢を引き継いだクラグリン（ショーン・ガン）も主要メンバーとなっている。
そこに，全身が金色のアダム（ウィル・ポールター）に奇襲される“ノーウェア”。応戦し何とか撃退するが，ロケット（声：ブラッドリー・クーパー／吹替：加藤浩次）が重傷を負ってしまう。治療しようにもロケットの体に埋め込まれたキルスイッチが拒み，危険な状態に。ロケットを救うには彼の過去を辿る必要がある。そうして向かった“オルゴスフィア”で“ラヴェジャーズ”のメンバーとなったガモーラに再開し困惑するピーターだったが…。
９年前に，型破りでスピンオフ的なMCUヒーローとしてデビューした“ガーディアンズ”。しかし，その後の彼らの世界が『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』へと導くコアであり，必須なキャラであったことを，MCUファンなら誰でも知っている。そして，そんな彼らの卒業作品。
軽妙なキャラと掛け合いの中でも，数々の戦いを通して深まってきた彼らの絆と友情。しかしそのオリジンは，それぞれが苦い過去を持ち，本当の居場所を探している。初めて語られるロケットの物語を通して，キャラたちとファンが共に，そんな思いを昇華させていく１本だ。
もう，個人的には書き切れない位に，ストーリーも魅力も笑いもてんこ盛りだし，思い入れも溢れてしまうのだが，できれば過去作と『アベンジャーズ』でガッツリ予習して，彼らの“卒業式”を劇場で鑑賞してほしいと思う。
ｸﾀ評：★★★★★
「ｸﾀ評」５つ星★作品まとめゾーイ・サルダナ作品まとめクリス・プラット作品まとめデイヴ・バウティスタ作品まとめカレン・ギラン作品まとめポム・クレメンティエフ作品まとめエリザベス・デビッキ作品まとめS・スタローン作品まとめヴィン・ディーゼル作品まとめブラッドリー・クーパー作品まとめ遠藤憲一作品まとめMCU作品まとめ◆シリーズ一覧◆
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー／リミックス』(2017年)