ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

原題：Guardians of the Galaxy
監督：ジェームズ・ガン
ｷｬｽﾄ：クリス・プラット／ゾーイ・サルダナ／デイヴ・バウティスタ
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開：2014年9月
時間：122分

【くた★むび】について

気づけば今月の【くた★むび】洋画ってアメコミばかりになってるが，個人的に好きだし，気軽に楽しめるし，何と言ってもガッツリ200億円近くの制作費が使われてる分，見ごたえがある。そんなわけで今夜もマーベル作品。5月12日から公開される『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー／リミックス』を前に，シリーズ前作の復習を。

26年前，幼くして地球から誘拐されたピーター・クイル（クリス・プラット）は，今や宇宙をまたにかけるプレイボーイのトレジャーハンター。自ら“スター・ロード”と名乗り，どんなピンチも持ち前の悪知恵と度胸で乗り切ってきた。そんな彼の心の支えは，70年代の地球のヒット曲が入った母の形見のウォークマン。ある日，ビーターは惑星モラグで強大な力を秘めたパワー・ストーン“オーブ”を手に入れる。しかしそのせいで，銀河の支配を目論む恐るべき闇の存在と，銀河の秩序を司るザンダー星の壮大な戦いに巻き込まれるハメに。

ザンダー星で逮捕され，キルン刑務所に投獄されたピーターは，遺伝子改造されたアライグマのロケット（ブラッドリー・クーパー／吹替：加藤浩次）とその相棒の樹木型ヒューマノイドのグルート（ヴィン・ディーゼル／吹替：遠藤憲一），ロナン（リー・ペイス）がオーブ強奪のために差し向けた最強の暗殺者ガモーラ（ゾーイ・サルダナ），ロナンに家族を殺されたドラックス（デイヴ・バウティスタ）の４人と手を組み，チーム“ガーディアンズ”を結成。銀河存亡を懸けたあまりにも無謀な戦いに立ち向かっていくのだった…。

『アベンジヤーズ』系列なのに地球とほとんど関係がない。“人類”として登場するのは主人公のピーターだけで，他はアライグマや緑や青や樹木や異形の異星人ばかり。なのに，母の形見のウォークマンから流れる，ランナウェイズからジャクソン5までの70年代ポップスのほのかなノスタルジーと痛快なノリが，遠い銀河と見る者を繋ぎ，異星人キャラにさえ感情移入させてくれる。

ちなみに，イギリスの保険比較サイトGo Compareの発表では，この作品の画面上での死者の数は83,871人で，歴代映画史上１位（クライマックスの空中戦で約8万人のパイロットが死亡）。

判りにくいかもだが，ガモーラ役のゾーイ・サルダナは『アバター』のヒロインであるネイティリ。また，グルートの声とモーションキャプチャを務めたのは『ワイルド・スピード』のドミニクで有名なヴィン・ディーゼル。２人とも新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー／リミックス』にも引き続き参加する。