アキラとあきら | p・rhyth・m~映画を語る~

p・rhyth・m~映画を語る~

メインブログ【くた★むび】



監督:三木孝浩
キャスト:竹内涼真/横浜流星/髙橋海人
配給:東宝
公開:2022年8月
時間:128分




TVドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』や,映画『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』の原作者でもある人気作家・池井戸潤の映画化作品から今夜は,竹内涼真&横浜流星のW主演で昨年映画化され話題となった『アキラとあきら』を紹介。監督は『フォルトゥナの瞳』『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020年・東宝)の三木孝浩。主題歌にはback numberの『ベルベットの詩』が採用されている。

父・孝造(杉本哲太)の経営する町工場が倒産し,辛く苦しい子ども時代を送った山崎瑛(竹内涼真)。一方,大企業の御曹司でありながら跡継ぎの座を拒絶し,自らの力で道を切り拓こうとする階堂彬(横浜流星)。そんな2人は運命に導かれるかのように,日本有数のメガバンク“産業中央銀行”に同期入社する。だが,「人を救うバンカー(銀行員)になりたい」と理想を持つ山崎と,情を排除して冷静沈着に仕事をこなす階堂は,銀行員としての信念が真っ向から対立。ライバルとしてしのぎを削る2人だったが,山崎は立ちはだかる“現実”という壁を前に自らの信念を押し通した結果,左遷されてしまう。

4年後,順調に出世していた階堂の父で“東海郵船”の社長・一磨(石丸幹二)が突然倒れ亡くなる。会社を継いだ彬の弟・龍馬(髙橋海人)は,グループ会社の社長である叔父の晋(ユースケ・サンタマリア)と崇(児嶋一哉)に騙され,ついに階堂家のグループ全体が倒産危機に陥ってしまう。グループ全社員とその家族4800人の人生が掛かる危機的状況の中,山崎と階堂の人生が再び交差するのだったが…。

瑛と彬の16年の歳月と,バンカーや経営の物語を,よく2時間の尺でまとめたなと感心する。最低限のキャラ情報と展開を圧縮して,判りやすく映像化していると思うし,ストーリーとしては面白い“経済モノ”に仕上がっている。

ただ,ダイジェスト展開ゆえに“人間ドラマ”としてはイマイチ感情移入しにくいし,竹内涼真&横浜流星がどこまでも美しくて,汗の臭いや泥臭さや涙さえもただ“カッコよく”見えてしまう。脇を固めるはずの役者たちの演技にもイマイチ“深み”が感じられなかったのが残念。

出演は他に,上白石萌歌,奥田瑛二,江口洋介 など。


映画クタ評:★★★★


右矢印ユースケ・サンタマリア作品まとめ

右矢印江口洋介作品まとめ

右矢印奥田瑛二作品まとめ

右矢印塚地武雅作品まとめ

右矢印宇野祥平作品まとめ

右矢印満島真之介作品まとめ

右矢印杉本哲太作品まとめ

右矢印戸田菜穂作品まとめ

右矢印竹内涼真作品まとめ


右矢印上白石萌歌作品まとめ

右矢印横浜流星作品まとめ