空飛ぶタイヤ | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:本木克英
キャスト:長瀬智也/ディーン・フジオカ/高橋一生
配給:松竹
公開:2018年6月
時間:120分




今夜は,池井戸潤原作から初めて映画化された『空飛ぶタイヤ』を紹介。2002年に発生した三菱自動車製大型トラックの脱輪による死傷事故と,リコール隠し事件などがベースになっていて,原作は2006年に刊行,累計180万部を突破した。2009年には仲村トオル主演で,TVドラマ化もされ好評を博した。豪華俳優陣を揃えた映画版のメガホンをとったのは『超高速!参勤交代』シリーズの本木克英監督。

よく晴れた日の午後,1台のトラックが脱輪事故を起こし,歩道を歩いていた子連れの母親が外れたタイヤの直撃を受け死亡する。赤松運送社長・赤松徳郎(長瀬智也)は,港北中央署の高幡刑事(寺脇康文)らに整備不良を疑われる。世間やマスコミの激しいバッシングを受け,取引先を次々と失った上,銀行にも冷たくあしらわれ会社は倒産寸前に。自暴自棄になりながらも,専務の宮代(笹野高史)や,整備士・門田(阿部顕嵐),そして妻・史絵(深田恭子)に支えられながら,独自の調査を開始した赤松は,車両の構造そのものに欠陥があるのではと気づき,製造元の大手自動車会社“ホープ自動車”に再調査を要求する。

一方,ホープ自動車カスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)は,再三に渡る赤松の要求を疎ましく思いながらも,同僚の小牧(ムロツヨシ)や杉本(中村蒼)と調査を進めていくうちに,社内でひた隠しにされる真実の存在を知る。同じ頃,ホープ銀行の本店営業本部・井崎一亮(高橋一生)は,週刊潮流の記者・榎本優子(小池栄子)から,グループ会社であるホープ自動車について探りを入れられ,そのずさんな経営計画と,大企業の“リコール隠し”に疑念を抱く。こうして3人の男たちは,真実を隠蔽しようとするホープ自動車常務取締役・狩野(岸部一徳)に立ち向かっていくのだったが…。

やはり個人的には,池井戸ドラマは2時間枠で完結する位が心地よい。ただ,池井戸原作映画第2弾の『七つの会議』を観てしまってからこちらを見ると,キャラの濃さも展開の意外性も,やや物足りなく感じてしまう。

ともあれ,現代日本社会における“正義とは何か?”“守るべきものは何か?”を,見る者の心に刻む点では,ぜひ触れてほしい作品。

共演は他に,矢島健一,柄本明,佐々木蔵之介,大倉孝二 など。


映画クタ評:★★★★


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