タイタンの戦い | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Clash of the Titans
監督:ルイ・レテリエ
キャスト:サム・ワーシントン/リーアム・ニーソン/レイフ・ファインズ
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2010年4月
時間:106分




“ペルセウス座流星群”の名は聞いたことがある人も多いのではないだろうか? ペルセウス座とは北の夜空高くにある星座で,その名前はギリシア神話でゼウスの血を引く半神半人(デミゴッド)の英雄ペルセウスからきている。右手に剣,左手には見た者を石にしていまう怪物メドゥーサの首を持っている。

2夜連続で,そんなペルセウスを主人公とした『タイタン』シリーズを紹介。まず今夜は13年前に公開された『タイタンの戦い』から。「タイタン(Titan)」とは,ギリシア神話の巨人神族「ティタン」の英語名。原題の『Clash of the Titans』は直訳すると「巨神達の激突」の意味となる。1981年の同名作品を当時最新の映像技術でリメイクしたもので,公開時には3D上映された。監督は『トランスポーター』シリーズや『インクレディブル・ハルク』のフランス人監督ルイ・レテリエ。

星座が誕生する以前の古代ギリシア時代。世界を支配していたのはクロノス率いるタイタンの神々だった。しかし,クロノスの息子のゼウス,ポセイドン,ハデスなどオリンポスの神が台頭。ゼウスはハデスに「父を倒すための怪物」を創るよう頼み,ハデスは自分の肉体を削り恐ろしい怪物クラーケンを創った。クロノスを打ち倒したゼウスたちはそれぞれの支配地を決め,ゼウスは天界と神々の王に,ポセイドンは海洋の王となるが,長兄であるハデスはゼウスに騙されて暗黒の冥界の王となっていた。やがて神々は人間を創り,彼らからの崇拝と愛を糧に不老不死を保つ。しかし,傲慢の限りを尽くす神々に対し,ついに人間たちは反旗を翻した。

ゼウス(リーアム・ニーソン)の息子でありながら人間として育てられたペルセウス(サム・ワーシントン)は,冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)に家族をなすすべなく殺されてしまう。ハデスの暴虐に,このままでは地上が地獄と化す危機に直面する中,復讐に燃え,失う物のなくなったペルセウスは,命知らずの猛者たちを率いてハデス打倒の旅に出る。しかしそれは,巨大な魔物クラーケンや,見た者を石に変える妖女メデューサ(ナタリア・ヴォディアノヴァ)の待ち受けるあまりにも過酷な道のりだったのだ…。

批評家からは酷評されたが,全世界興収4億9000万ドルと,ルイ・レテリエの監督作では最大のヒット。久しぶりに見直したが,劇場版3Dに囚われず物語に集中できるし,『アバター』のジェイク人気に関わりなくペルセウスのキャラに移入でき,充分に楽しむことができた。ギリシア神話に詳しい人なら大筋の展開は知っているかもだが,「こんな感じのシーンにしたのか」と,実写版神話の醍醐味も堪能できるはずだ。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

タイタンの逆襲』(2012年)


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『タイタンの戦い』
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