土竜の唄 FINAL | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:三池崇史
キャスト:生田斗真/鈴木亮平/岡村隆史
配給:東宝
公開:2021年11月
時間:129分




今夜紹介するのは,警察屈指の問題児警官が潜入捜査官“モグラ”として活躍する高橋のぼるの人気コミックスを,三池崇史監督✕宮藤官九郎脚本✕生田斗真主演で映画化した大ヒット・アクション・コメディ『土竜の唄』シリーズの第3弾にして完結編。前作『香港狂騒曲』から5年ぶりの続編となった。

イタリア・シチリア島。目を覚ますと,海岸の絶壁に全裸で磔にされていた玲二(生田斗真)。股間にはチーズの壷。それをついばむカモメの群れ。その様子を対岸で見ていたイタリアン・マフィアのドン・ラッザは玲二の男気を認め,轟周宝(岩城滉一)との覚醒剤取引を決める。そう,潜入捜査官・玲二の最後のミッションは麻薬密輸を阻止し,日本最凶のヤクザ組織“数寄矢会”トップの轟周宝を挙げることだった。

一方,麻薬嫌いの任侠・日浦(堤真一)は,パスタに麻薬を練り込んで輸入しようとする轟周宝と長男で“百獣の王”と恐れられる烈雄(鈴木亮平)の企みを知ると,改造した義足でひとっ飛びし,イタリアのパスタ工場を破壊。しかし,過去最大の取引額6000億円となる覚醒剤パスタはすでに出港していた。捜査チームの責任者・沙門夕麿(滝沢カレン)の指揮のもと,取引現場を押さえようとする300人の捜査員の裏をかき,悠々と豪華客船で逃亡する轟周宝を追う玲二と日浦だったが…。

ギャグとアクションとブッ飛びキャラが名物のこのシリーズも,いよいよ完結。過去最強で最凶のキャラ・轟烈雄(とどろきれお)を『孤狼の血 LEVEL2』でも最凶イメージを植え付けた鈴木亮平が演じるからたまらない。

クレイジーパピヨンはいっそうクレイジーに強力に,そしてもちろん玲二は冒頭からハジけまくる。三池監督のキャリアが高分子で化合し,エンディングまで見る者をスピーディーに巻き込んでくれる1本だ。

共演は他に,菜々緒,岡村隆史,仲里依紗 など多彩。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(2014年)

土竜の唄 香港狂騒曲』(2016年)