ゴジラ×メカゴジラ | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:Godzilla against Mechagodzilla
監督:手塚昌明
キャスト:釈由美子/宅麻伸/中尾彬
配給:東宝
公開:2002年12月
時間:88分




1974年の『ゴジラ対メカゴジラ』,1975年の『メカゴジラの逆襲』,1993年の『ゴジラvsメカゴジラ』に引き続き,各年代のシリーズ終盤になると登場するメカゴジラ。シリーズ26作目となるこの作品では,CGによるスピード感のあるミサイル攻撃や,高機動形態での俊敏なアクションで魅せてくれる。正式名称は“3式機龍”。監督には『ゴジラ×メガギラス/G消滅作戦』で監督デビューした手塚昌明。だが,メガギラスと闘ったゴジラではなく,今回のゴジラ設定は,1954年に『ゴジラ』で出現し芹沢博士の発明した“オキシジェン・デストロイヤー”によって滅ぼされたゴジラとは別の,45年ぶりに甦った2代目。

1999年。台風と共に45年振りに日本に上陸したゴジラに,全く歯が立たなかった特生自衛隊(JXSDF:対特殊生物自衛隊)。その“メーサー砲”オペレーターである家城茜三尉(釈由美子)は,戦いの中,光線車を仲間の車両に激突させ崖下に転落させてしまい,葉山二尉(森末慎二)たちの乗った車両はゴジラに踏み潰されてしまう。茜は仲間を死に追いやったという自責の念を拭えないまま,責任を問われる形で資料課への転属を命じられていた。

一方,政府は湯原教授(宅麻伸)ら各分野のエキスパートを集め,45年前に“オキシジェン・デストロイヤー”によって死滅し館山沖から引揚げられたゴジラの骨をベースにした生体ロボット“機龍(メカゴジラ)”の開発に着手。4年後の2003年,遂に“3式機龍”が完成する。辞職した柘植首相(水野久美)を引き継ぎ,前科学技術庁長官の五十嵐隼人(中尾彬)が新首相に就任。“機龍”の披露式典が開かれている最中,再びゴジラが東京湾に出現。機龍オペレーターに選抜された茜は,早速,”機龍を出動させるのだったが…。

3作品続けて女性が主人公となっている。“天災”的に扱われるゴジラよりも,ヒロイン家城茜と“3式機龍”の物語ってテイスト。“平成ゴジラシリーズ”の『ゴジラ対メカゴジラ』でゴジラ作品に初登場した中尾彬は,役名もキャラも変わって,28年後ついに首相の座に就くことになる。

シリーズとしては9年ぶりに登場する“メカゴジラ(3式機龍)”だが,過去作で人類の作った対ゴジラ兵器の中では最もまともな働きをする。その好評を受け,翌年に,“ミレニアムシリーズ”では初となる続編が製作されることとなる。


映画クタ評:★★★★


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