ゴジラvsスペースゴジラ | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:Godzilla vs. SpaceGodzilla
監督:山下賢章(本編)/川北紘一(特撮)
キャスト:柄本明/橋爪淳/小高恵美
配給:東宝
公開:1994年12月
時間:108分




本来は前作の『ゴジラvsメカゴジラ』で一旦終了する予定だったシリーズだが,R・エメリッヒ版『GODZILLA』の制作が遅れていたために急遽制作された作品。主要スタッフがSFアドベンチャー『ヤマトタケル』(1994年・東宝)の撮影に入っていたため,監督の山下賢章をはじめ,“平成ゴジラシリーズ”未経験のスタッフによる作品となった。

メカゴジラがゴジラに敗れてから1年後,国連G対策センターではゴジラ対策として2つのプロジェクトが進行していた。その1つが,ゴジラをテレパシーで操ろうという“Tプロジェクト”。Gフォースの新城功二(橋爪淳)やサイキックセンターの主任となった三枝未希(小高恵美)らはプロジェクト遂行のため,南太平洋に浮かぶバース島へ派遣される。そこには,Gフォースの一員でゴジラを倒すことに命を燃やす結城(柄本明)と,リトル・ゴジラが住んでいた。

一方,もう1つの“Mプロジェクト”として,対ゴジラ戦闘ロボット“MOGERA(Mobile Operation Godzilla Expert Aero-type)”の建造に成功したG対策センターは,地球に向かって飛来しつつある謎の物体を迎撃するためMOGERAを出動させるが難なく破られる。MOGERAが持ち帰ったその物体の細胞から,それがG細胞によって生まれた怪獣“スペースゴジラ”であることが判明するのだったが…。

前半はバース島,後半は福岡・ももち浜で延々戦うという,まさにバトル作品。『ゴジラvsビオランテ』で親友の権藤吾郎を殺された結城のゴジラへの復讐と,“平成ゴジラシリーズ”レギュラーでありながら初ヒロインとなった三枝未希の淡い恋愛を絡めて描く娯楽作となっている。

やっぱりMOGERAのデザインがいただけないし,とにかく役に立たない。こうも続くと,地球人開発のロボットには,見る方も期待さえ湧かなくなってくる。結城の親友が権藤で,その妹が千夏(吉川十和子)ってのはシブい設定で好み。

共演は他に,中尾彬,斎藤洋介,小堺一機 など。


映画クタ評:★★★★


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