監督：ガイ・リッチー
ｷｬｽﾄ：ウィル・スミス／メナ・マスード／ナオミ・スコット
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開：2019年6月
時間：128分
次々と“ディズニー・スタンダード”を実写化していくディズニーが昨年初夏に公開した『アラジン』を今夜は紹介。『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』に基づいて1992年に製作されたディズニーの長編アニメーション作品『アラジン』の実写リメイク作品となる。監督は『シャーロック・ホームズ』シリーズや『コードネーム U.N.C.L.E.』を手掛けたガイ・リッチー。
船に乗って旅をしている家族。その父親が２人の子どもにアラジンの話を聞かせるところから物語が始まる。
砂漠の王国アグラバーで相棒の猿アブーと共に自由気ままな毎日を送る青年アラジン（メナ・マスード／吹替：中村倫也）。生活は貧しかったが，その心は“ダイヤモンドの原石”のように清らかだった。ある日，市場で泥棒の疑いを掛けられていた若い女性を助ける。実は彼女は王宮をこっそり抜け出した王女ジャスミン（ナオミ・スコット）だったのだ。しかし，アブーが彼女の母の形見である腕輪を盗んでしまい，それを返すために，アラジンは王宮へと忍び込む。ジャスミンと再会を果たしたものの，衛兵に捕らえられるアラジン。
王位を狙う国務大臣ジャファー（マーワン・ケンザリ／吹替：北村一輝）はアラジンに，魔法の洞窟に入って魔法のランプを取ってくるよう命じるのだった。アブーと共に洞窟に入ったアラジンは，岩に挟まれていた魔法の絨毯を助け，ランプを取ることに成功するが，洞窟に閉じ込められてしまう。途方に暮れたアラジンに，絨毯がランプをこするよう教える。するとランプの中から魔人ジーニー（ウィル・スミス／吹替：山寺宏一）が出現。ランプをこすりながら願い事を言えば３つ叶えると言うのだ。洞窟から脱出したアラジンは，ジーニーの魔法で架空の国“アバブワ”の王子・アリとして，再び王宮へと向かうのだったが…。
実写版オリジナルとなるオープニングとエンディングの設定がオシャレさを増している。何より，早口でまくし立て，おっちょこちょいで人情味のあるウィル・スミスのジニーが秀逸。２時間まったく飽きさせないのだ。アニメ版でアカデミー賞歌曲賞に輝いた『ホール・ニュー・ワールド』をはじめとする名曲の数々もリメイクされ，生き生きとストーリーに絡まっていく。
ジャスミンの侍女ダリア（ナシム・ペドラド／吹替：沢城みゆき）は，アニメ版には登場しないオリジナルキャラクターだ。
ｸﾀ評：★★★★☆
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