ウルヴァリン/X-MEN ZERO | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:X-Men Origins: Wolverine
監督:ギャヴィン・フッド
キャスト:ヒュー・ジャックマン/リーヴ・シュレイバー/ダニー・ヒューストン
配給:20世紀フォックス
公開:2009年9月
時間:108分




X-MEN/ファイナル ディシジョン』の全米公開中に20世紀フォックスから明かされたスピンオフ企画。発表から3年後に公開されたのが『X-MEN』シリーズを牽引してきたウルヴァリンの誕生秘話を描く外伝作品。時系列としては第1作目『X-メン』の前日譚となっている。

1845年のカナダ,特殊な能力を持つ少年ローガンは,父親を殺害されたショックによりミュータント能力が覚醒し,手から生えた骨の鉤爪(かぎづめ)で,父を殺したトーマス(アーロン・ジェフリー)を刺し殺して逃亡する。以後1世紀以上にわたって,同じく超人的能力を持った兄のビクター(リーヴ・シュレイバー)と共に生き延び,南北戦争や2度の世界大戦で戦い方を学んでゆく。ベトナム戦争の時に,謎の軍人のストライカー(ダニー・ヒューストン)が現れ,ミュータントで編成された特殊部隊“チームX”に2人をスカウトする。しかし,ローガン(ヒュー・ジャックマン)はアフリカでの非人道的なミッションを巡ってビクターらメンバーと対立し,チームを離脱する。

6年後,ローガンはカナダで恋人ケイラ(リン・コリンズ)と穏やかな日々を送っていた。ところが,そこへビクターが姿を現わしケイラを殺害,ローガンも圧倒的な力の前に重傷を負ってしまう。復讐に燃えるローガンは,ビクターの暴走を止めるため力を貸してほしいと言うストライカーに協力し,最強の戦士になるため,不壊の金属“アダマンチウム“により骨格を強化するウェポンX改造手術を受け“ウルヴァリン”として生まれ変わるのだった…。

『X-MEN』シリーズの真髄は,その特異な容姿。異形であることが彼らの美でありパワーとして描かれる。ウルヴァリンの持つ鉤爪と脅威的な回復力は,彼の誇りであると同時に,背負わなくてはならない業でもある。父殺し,兄弟の対立,恋人との死別,軍の陰謀といった大人向けのストーリーで構成されたウルヴァリンの半生が,そのキャラクターに深みを加えてゆく。

原作に忠実な単独版の『デッドプール』とは少し設定を変えられているが,ウェイド/デッドプール(ウェポンXI(イレブン))も登場。この時からすでにライアン・レイノルズが担当している。終盤にはプロフェッサーX(パトリック・スチュワート)も出演する。


映画クタ評:★★★★


右矢印ヒュー・ジャックマン作品まとめ

右矢印パトリック・スチュワート作品まとめ

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右矢印ダニー・ヒューストン作品まとめ

右矢印X-MENシリーズ作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

ウルヴァリン/SAMURAI』(2013年)

LOGAN/ローガン』(2017年)