X-MEN/アポカリプス | p・rhyth・m~映画を語る~

p・rhyth・m~映画を語る~

メインブログ【くた★むび】



原題:X-Men: Apocalypse
監督:ブライアン・シンガー
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ/マイケル・ファスベンダー/ジェニファー・ローレンス
配給:20世紀フォックス
公開:2016年8月
時間:144分




時系列は飛びまくるし,老若2人のキャストは出てくるし,どの作品にも明らかに意図的な謎や思わせぶりなシーンがあるし…で,続編が進むほどに,その1本だけでは判りにくい代表のようなシリーズ。しかし逆に,この世界にハマって通しで見てゆくと,新作ごとに,足りないジグソーパズルのピースが埋まってゆくような満足感がクセになる。

そんなシリーズ最新作。2011年に公開された『ファースト・ジェネレーション』から始まった〈トリロジー第2章〉の完結編となる。1960年代のX-MENの誕生を描いた『ファースト・ジェネレーション』,1970年代をメインに描かれた『フューチャー&パスト』に続き1980年代を舞台とすることで〈トリロジー第1章〉の『X-メン』へと時を繋ぐ物語。

紀元前3600年。人類史上初のミュータントであるエン・サバー・ヌール(オスカー・アイザック/吹替:松平健)は,その圧倒的なパワーで“アポカリプス”として,4人の従者“黙示録の四騎士”を従え,神として世界に君臨していた。ところが,新たな肉体へ転移しようとしていた際に反乱に遭い,崩壊したピラミッドとともに封印されてしまう。

1983年,プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)は“恵まれし子らの学園”で若きミュータントの教育に尽力し,マグニートー(マイケル・ファスベンダー)は身を隠して妻子とともに静かに暮らしていた。そんな中,長き眠りから目覚めたアポカリプスは,堕落した人類への怒りを募らせ世界の再構築を決意し,新たな“黙示録の四騎士”の選抜に乗り出す。やがて,ある悲劇に見舞われ人類に絶望したマグニートーが最後の一人として四騎士に加わる。そんなアポカリプスの恐るべき野望を阻止すべく,若きX-MENのパワーを結集して立ち向かうプロフェッサーだったが…。

興業成績はイマイチのようだが,シリーズファン的には,これまでに欠けたピースを埋めてくれる納得の作品。何より最強最悪のアポカリプスとその破壊力がスクリーンいっぱいに広がるのは圧巻。立ち向かう,中年となった古参メンバーに,新世代が加わって揺るぎない絆が確立されるのも頼もしい。過去の〈人類vsミュータント〉という確執を超え,強敵に立ち向かい地球の運命を切り開くミュータントたち。この結末をしかと見届けた後で〈トリロジー第1章〉を見直すと,きっと以前とは違った余韻がこみ上げてくるはず。

公開前から話題になっていたウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)の出番は,かなり少ないので見逃さないように。ちなみに,ウルヴァリン第3弾『ローガン』が2017年に公開予定となっている。


映画クタ評:★★★★


右矢印ブライアン・シンガー作品まとめ

右矢印ヒュー・ジャックマン作品まとめ

右矢印オスカー・アイザック作品まとめ

右矢印ローズ・バーン作品まとめ

右矢印ニコラス・ホルト作品まとめ

右矢印ジェームズ・マカヴォイ作品まとめ

右矢印マイケル・ファスベンダー作品まとめ

右矢印ジェニファー・ローレンス作品まとめ

右矢印アレクサンドラ・シップ作品まとめ

右矢印X-MENシリーズ作品まとめ