ピンクとグレー | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:行定勲
キャスト:中島裕翔/菅田将暉/夏帆
配給:アスミック・エース
公開:2016年1月
時間:119分




原作はNEWSの加藤シゲアキで,2012年の小説デビュー作らしい。主役の中島裕翔はHey! Say! JUMPのメンバーらしい。行定監督は,名前は見聞きしたことがあるけど,作品を見たことはない。最近女優づいてる夏帆は知ってる。菅田将暉は『仮面ライダーW』でフィリップやってる頃から印象的で,いい役者に育ってきてると思う。この作品を見る前の,玖妙の予備知識はこれだけ。で,大きな期待をするでもなく観たら,完全にヤラれてしまった…。

関西から埼玉に引っ越してきた小学生の河田大貴は,同級生の真吾とサリーに出会い,友情を育んでいく。高校生となった大貴(菅田将暉)と真吾(中島裕翔)は芸能界の道へと進み,やがて真吾は新進俳優の“白木蓮吾”としてスター街道を突き進む。蓮吾との格差を痛感し,苛立ちを募らせる大貴。そんな中,蓮吾は突然,自殺してしまう。第一発見者となった大貴のもとには6通の遺書が残されていた。これを境に,大貴の運命も大きく変わっていくのだったが…。

キャッチコピーは,
「幕開けから62分後の衝撃!! ピンクからグレーに世界が変わる“ある仕掛け”に、あなたは心奪われる──。」

決して真新しい手法というわけではないが,62分後,見事に世界は変わり「そう来たか!」って思わせる。原作から大胆にアレンジされたというこの後半の“グレー”こそが,映画としての旨味と香りを充満させてゆく。菅田将暉はやっぱ若手注目株だし,夏帆は色んな意味で頑張ってるし,中島裕翔は映画デビューにしては良い雰囲気出してる。よくR-指定つかなかったなって思えるシーンもあったり…。

とにかく冒頭からエンディングまで,散りばめられた伏線の発見と,その回収が楽しめる。ジャニーズファンの人は,とっくに観てると思うけど,玖妙のようにジャニーズがあまり判らない人でも,老若男女を問わず作品世界を味わえる。今年の邦画で最初のお薦めの1本となった。


映画クタ評:★★★★★


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