岳 -ガク- | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:片山修
キャスト:小栗旬/長澤まさみ/佐々木蔵之介
配給:東宝
公開:2011年5月
時間:126分




週末から公開の始まる『信長協奏曲』(東宝)を前に,小栗旬作品を見たくなった。原作はマンガ大賞2008を受賞した石塚真一作の漫画『岳 みんなの山』。原作前半のエピソードを基にしたオリジナル作品。

雄大な北アルプス山系。誰よりも山を愛する男・島崎三歩(小栗旬)は,世界の名峰を制覇した後,日本へ戻り,山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を守っていた。そんな三歩の暮らす山に,北部警察署山岳救助隊に配属されたばかりの椎名久美(長澤まさみ)がやって来る。同じ山岳救助隊の隊長・野田(佐々木蔵之介)や三歩の指導の下,着実に成長していく久美だったが,実際の救助では遭難者を救うことが出来ない日々が続き,自らの未熟さに次第に自信を無くしてしまう。そんな時,猛吹雪の雪山で多重遭難が発生,仲間と共に懸命の救助へと向かう久美だったが…。

シリアスから突き抜け感のあるキャラまで,様々な役をキッチリ自分のモノにして,主役はもちろん,端役でも存在感を残せる俳優は少ない。小栗旬はまさにそんな正統派俳優の1人だと思う。TVや舞台を合わせると,毎年かなりの作品に顔を出しているのに,ちゃんと違うキャラでそこに居る。

自身かなりの漫画好きらしく,そのせいか,漫画が原作の作品への主役・出演が目立つのも特徴。映画だけでも『羊のうた』(2002年・グルーヴコーポレーション),『あずみ』(2003年/2005年・東宝),『隣人13号』(2005年・メディア・スーツ),『さくらん』(2007年・アスミック・エース),『クローズZERO』(2007年/2009年・東宝),『花より男子F』(2008年・東宝),『ごくせん THE MOVIE』(2009年・東宝),『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(2012年・ソニー),『宇宙兄弟』(2012年・東宝),『ルパン三世』と,かなりの漫画実写化に参加している。

この『岳 -ガク-』では,美しい北アルプスの自然と,隣り合わせに潜む自然の脅威と,まるで山の一部のように暮らす無駄に爽やかな三歩の姿が心地好い。小栗旬のこのキャラ,個人的に好きで,通じる所のある信長が楽しみ♪

山に捨てちゃいけないものは…ゴミと命。当然のことなのに,奥深い物語を響かせる台詞だ。


映画クタ評:★★★★


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