先にご覧いただいておりますヴォルムスの旧市街を囲む市壁ですけれど、
わりと残っている方なのではないですかね、もしかして。
あまり見やすくない市街図でなんですが、
青いうねうねした線で囲った部分では市壁が今でも見られるという。
そこから全体を想像してみますと、何となく銅鐸形といいましょうか、
前方後円墳の外周形といいしょうか、ヴォルムス旧市街はそんな形であったろうかと
思ったりするところです。
左上隅がヴォルムス中央駅
でここが出発点。
そして、右側に3つある青囲いの一番下がニーベルンゲン博物館
のあるところで、
さらに右側枠外にあるライン河畔
へ行って戻ってくるところまで話は進みました。
途中では右側青囲いの上から2番目の部分で
「こんなところにも確かに市壁が…」と思いつつ通り過ぎて、左側真ん中の青囲いまで。
そこには美術館があるはずで、これを目当てに戻ってきたのでありまして。
事前の情報、そして大聖堂
近くのツーリスト・インフォメーションで入手した資料でも
11時開館とのことでしたので、訪ねるのは午後にと考えていたわけです。
で、やっぱりここにも市壁が…という、この市壁をそのまま壁の一部として使っている
美術館にたどり着いてみると、がっちり鉄柵の門が閉まっている…。
少々奥にある建物の扉近くに案内が出ているふうなので、
何とかかとか目を凝らして見たところ、どうも14時開館であるらしいのですよ。
こんなとき、せっかくカメラ持ってるんだから、望遠を使ったらどう見えていたか…
というのは、これを書いている今、思いついたことでして。
まあ、待っても30分くらいだったものですから、
ルター記念碑のところから続いて目の前の緑地帯のベンチで小休止とすることに。
このときなのですよね、思いも寄らぬ出来事が起こったのは。
木陰のベンチに腰を下ろして、水分補給をしたり、市街図を眺めたりしていますと、
通りすがりのおばあさんがちらちらとこちらを見ながら歩いてくる。
おばあさんだものですから足取りは極めて緩やか、
ついつい釣られてこちらもちらりちらりと見返してしまったのですね。
そのまま通り過ぎるか…というあたり、意を決したかのように近付いてくるおばあさん。
そして、こちらに尋ねて曰く「アフガニスタンからですか?」と。
「?!☆#$%&…」
いやあ、いろいろ間違われたことはありますが、
これまでのシンガポール人を遥かに超える間違われようでもあり、
こちらの方が驚いてしまいましたですよ。
どうやらおばあさんはアフガニスタンの出身であったらしく、
どこかしらにそれらしい雰囲気を感じ取ったのでありましょうか…。
と、これは自分が間違ったのでなくして、間違われた話でありました。
ですがこんなことを書きますと、これを読まれる方の中には
「この人は相当に濃い顔立ちの(あるいは毛の濃い)人なのではないか」
と思われるやも知れませんけれど、そんなことはないんですがねぇ。
…とここまで書いて、今思い出しましたけれど、
フランクフルト国際空港での到着時のこと。
入国審査は何事もなく、その後に荷物を受け取って
誰もがすいすいと通り過ぎていく「申告無し」のレーンを抜けようとすると
税関の担当らしき職員に待ったを掛けられてしまったのでして。
「観光か、ビジネスか」「滞在期間は?」「どこへ行くか?」とあれこれの質問。
Wikipediaには「フランクフルトは麻薬犯罪と不法滞在がドイツで1番多く…」とあることからして、
不法滞在しそうに見えたか、それとも麻薬を持ち込みそうに見えたのか。
いずれにせよ、人相にやや難ありということなのかもしれませんですね。
わりとどこの空港でも質問攻めにあうタイプだものですから。
至ってスムーズであったように書いたフランクフルト到着時も実はこんなふうであったという、
ついでの思い出し話でありました。