私はどう出てるんですか | jagged lovable pill

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中途半端に疾走するjitacoの、日常です。

すれ違った男女二人連れの、女性の方から、香水の匂いがしました。


何て言うか、芯の残ったような・・・。






嫌な癖です。

無意識に分析が始まります。



”つけたて”の強さじゃないな、この出方。

多分結構な量をつけて、時間が経った香り。



同時に何となく服装を横目で追ってしまいます。





「あぁ、やだ!

止めろ止めろ!!」

と心の中で自分に言い聞かせるものの、

一度スイッチが入ってしまうとなかなかオフにできないのが困りもの。




販売業に携わる人全てがそんな見方をしているとは思いませんが、

私は長らく、”その日その場で初めて会った人と会話を弾ませる”

ということにとても苦労していたために

ものすごく人を観察する癖がついてしまいました。



いくら普段から香水好きで、

来店されたときに何かしら香りをつけていらしたとしても、

残念ながら「そのときお客様が身に付けている香り」は

香水コーナーの中ではまったくわかりません・・。


なので、

女性であれば、まず

メイク・髪型・服装・指先・バッグ・小物(時計やアクセなど)・靴、など

どんなものを身に付けているのかを無意識に目で追ってしまう。

(あくまで良いとこ探しのためです)



やはり見た目である程度の判断をするしかありません。

その中でもこちらの目に留まるようなものは、

大体お客様本人も気に入ってらっしゃるものだったりするので、

そこから話のきっかけをつくっていったりします。



別にどこのブランドかなんて知らなくても良いんです。

「素敵ですね!」と(本気で)褒めれば、

お客様の方から教えて下さることが多かったです。



一見香水とは何の関わりもないような話でも、

ずっと続けていると、

「こういうものが好きな人は、こういう香りが好き」

というデータが増えていくので、

意外に、見た感じや雰囲気で

その方の好みの香りを当てられるようになったりするものです。


香水っていうのは、

もちろん香り自体が気に入るかどうかは

大事なのですが、

そのブランドとかボトルの美しさとか、

そういう外見的な要素も無意識に選考基準の中に入っているものですから。



もちろん百発百中ではないですから(アタリマエダ)

話もしてみないと、ですけれど。

時間は限られているので、

やっぱり見た目の情報は大事です。





一時はそんな見方が自分にはね返ってきて、

こういう恰好をしている自分はこう思われるんじゃないか・・等と

自意識過剰になってしまい、

外に出るのが恐くなってしまったこともあるくらい。





それも全て

”お客様が気に入るものを選んで差し上げたい”

”きちんと自分の役割を果たしたい(仕事をしたい)”

という強い思い故だったのですが・・。





仕事をしていない今はもちろん、

なるべくじろじろ人のことを観ない様にはしています(笑



でも今はどちらかというと順序が逆で、

自分が無防備なときに

ふと人がつけている香りを嗅いでしまったりすると、

分析スイッチがオンになっちゃったりするんですよね。




見た目と同じくらい、

香りの出方もその人を物語る気がします。



空気に紛れて、ふとしたときに香りがするような

綺麗に香りを漂わせている人は、

どういう系統の恰好にせよ、

その人にマッチしているというか、

センスの良い感じがします。


攻撃的な香りの出し方をしている人は、

こんなこと言ったら失礼ですが、

やはりどこか攻撃的な印象のある何かを身につけていたりします。

(香りの系統ではなく、つけ方のことです)


もし人に好印象を与えたいのなら、

香りの出方も気にしなきゃな、とつくづく思います。



あ~だこ~だ言っておいて、

私も全然人のことなんて言えないです。

わからないです。

「あいつ恰好も変だし香水キツいよ」と思われているかもしれません。



だから、誰かに教えてもらいたいです。




「私の香りは、どう出てるんですか?

人に嫌な思いをさせてませんか?」








・・・う~~ん、何か、

病んでる人?私。