倫理の箱 | 子育て~夜遊び~お仕事

子育て~夜遊び~お仕事

★★★ 訪問いただきありがとうございます ★★★

51歳。ビジネスの裏側。
プライベートなお店情報。
まじめな時事論。社会情報。
多種多様にお届けします。

i


神楽坂にある「Gin」をメインにしたBarがある。


ここは数年前に知った。

そのお店には深い思い出がある。

思い出というと不謹慎だが、結婚して初めて不倫を意識

した場所だから。

当時、新婚といってもいいくらいの時期だった。

仕事の関係で知り合った3つ上の女性がいた。

彼女も家庭を持つ人だった。

W不倫。


自分の中では勝手に、Wならば双方に帰る場所があり

都合がいいんじゃないか??

今思えばとんでもない理論だけど。


このお店は、ある条件を満たした「特別会員」制度があり

その会員だけのプライベートスペースがあった。

そこで2人でよく会った。

一般の人というか、会社関係の人は間違いなく入れない。


そこプライベートスペースに入る入り口にはいくつかの仕掛

があった。

いすが1つおいてあり、そのいすの上にいくつかの鍵がある。

その鍵を使って部屋に入る、というものではない。

鍵を持って飲食をし、会計時にその鍵を渡す。

この鍵を手にする機会は1度しかない。

何の鍵か。


それは、カップルが指定した日、もしくはどちらか1人が指定

した日にこのお店にいくと、テーブルにBOXが用意される。

このBOXには、鍵を手にした日にタイムカプセルのように未来

の自分たちにメッセージを残す、品物が入っている。


「倫理の箱」と名づけた。


当時何を入れたのか。

5年近い月日が経っていた。

当時の私はこんな関係が長く続くとは思っていないので、5年

たった自分に手紙を書いていた。内容は不明。

そして手紙に添えて、お店で使えるボトルチケットを入れて

おいた。どんな5年後を迎えるかわからないけど、そのときは

乾杯でもしようと。


今日の午後、Mailが来た。

フリーメールを使う機会はあまりないが、ネット通販等にずっと

利用していたMailが唯一生きていたのだ。

送り主はお店だった。

正直、この当時の記憶は忘却の彼方だった・・・

お店は今でも存在していて、OWも変わっていなかった。

この激動の5年を神楽坂の地で営業を続けていたお店にも

正直びっくりした。


内容は

「お久しぶりです。5年の月日が流れ○○様もいろんな変化

 があったことでしょう。

 当店にお預けいただいた倫理の箱がそろそろ空く時間に

 なりました。お連れの△△様にもご連絡を差し上げています。

 一度、ご連絡をいただきますようお願いします。」


いきなりこのようなMailが来ても驚く。

それより、ここ2年は会っていない△△さんにも連絡をとって

いるのがすごい。


早速お店に連絡した、OWの懐かしい声。

時間が逆戻りしたような感覚だった。


箱の中には手紙とボトルチケットだけと思っていた。

OWによると、それ以外にも内緒で△△さんが私宛にメッセージ

を書いてある、という。


え??

まじで??


何かいてあるんだろう・・・

ちょっと怖い。




今夜、5年ぶりに箱に会う。