東京の弁護士会が実施たアンケートに面白い発見をした。
ずばり、弁護士の年収を調査するもの。
結論から言うと、年収が1,000万円未満の弁護士は12%程度
で88%以上の弁護士が1,000万以上の「収入」を得ている。
平均の年収は3,500万円程度らしい。
ここだけみればやはり高収入の職業、ということになる。
しかし、年収が500万円未満という弁護士も調査全体の9%
程度存在している。
一方で3,500万の収入を得ていても、可処分所得ということに
なると約半分の1,700万円程度になる弁護士が大半。
事務所の運営費等のコストが大きく負担になるということだ。
弁護士事務所といえども、一般企業でいえば規模も含め
零細企業になる。
裁判費用等は「前倒し」で発生するので、依頼者の報酬も
逐次あてにはできない。そこで、弁護士は自治体や弁護士会
が主催する「相談会」などで小銭を稼ぐ。
これが貴重な収入源になっているらしい。もちろん企業弁護士
として「顧問料」を収入の柱にしているところもある。
一般的に弁護士業は刑事よりも民事が儲かるという。
最近では格差社会の影響もあり、破産や再生事案が突出し
弁護士だけでは手が回らず、司法書士が活躍する場面も
増加しているらしい。
いずれにせよ、身近な存在とはいいがたい弁護士も実に大変
な苦労と努力をしているということだ。