◯三鷹市猫不審死事件

 
四日市市猫変死事件」を検証する為に始めたブログでしたが、他の事件も取り扱っていこうと思います。
以前取り扱った三鷹の事件について、まいどなニュースの記事と調布地域猫の会の主張について書いていきます。
 
動物の飼育については様々な意見がありますが、まずは亡くなった猫に対し哀悼の意を表します。
※虐待死事件、惨殺事件などと呼称されていますが事実関係は明らかになっていません。本ブログでは「三鷹市猫不審死事件」で統一します。
 
 
 
◯遺体の様子
記事には「調布地域猫の会によると〜」で始まり『顔面の一部がどうなっているのか分からないほどひどい状態になり、お尻から腸も出て、苦しんだように大きな口を開け、変わり果てた姿に。』とあります。
まいどなニュースの記事では「調布地域猫の会によると〜」がポイントです。
調布地域猫の会の「公式ブログ」では現在「顔面の一部が〜〜」などの記述はなく「変わり果てた姿」「虐待され殺されたような」となり詳細は書かれていません。
そして調布地域猫の会は事件現場で遺体を目視していない事もブログに書いてあります。
 
調布地域猫の会公式ブログより
 
古参ボランティアが遺体の第一発見者から話を聞いたのは夕方とありますが、遺体が見つかったのは11月4日の早朝。古参ボランティア、遺体の第一発見者は「会員」の記述がない事から非会員と思われます
 
調布地域猫の会会員Aは、遺体の第一発見者の話を、古参ボランティアを通じて知ったのです。
取材に応じた会員が誰であれ、遺体を見ていない者が「顔面の一部が〜〜」と証言したことになります。
 
まいどなニュースは何故、この第一発見者に取材せず調布地域猫の会の証言を記事にしたのでしょうか。
実際はどのような状態だったのか。目撃者からの証言を得て記事を作成したのか。まいどなニュースと調布地域猫の会は裏付けを行ったのでしょうか。
 
 
 
・個人で確認された方の証言
当時の状況を個人で確認された方もいらっしゃいます。遺体の様子を立ち会った警察官に確認されたり、遺体があった場所も丁寧に説明されています。情報の真偽を保証することはできませんが、主張は一貫している方です。
私はこの方の証言は貴重な情報と思います。

駐在所にて下記確認しました
午後10:38 · 2020年12月4日

血まみれや血の飛び散りはありません
午後10:51 · 2020年12月5日
 
・血しぶきの散乱→×
・血の飛び散り→×
・顔がグチャグチャ→顔が潰れた感じ
(硬いもので何度も投打は考えられないとのこと)
・踏まれた→踏まれた形跡はない
・血まみれ→×
・血の飛び散り→横に額程度の血だまり
・元型を留めない→×

気になるのは「顔が潰れた感じ」「横に額程度(少量)の血だまり」という部分です。
これだけでは顔から出血なのかも不明ですが、仮に頭部への衝撃が死因であるなら、接触事故や人による殴打も考えられます。
 
 
 
◯遺体の発見現場
まいどなニュースの記事では遺体は『遊歩道から数メートルも下方の土手。遊歩道は道路から程遠く』とありますが確認された方によると、遊歩道からそこまで離れている印象は受けません
 
午後7:18 · 2020年12月5日
 
調布地域猫の会は当初「川に近い草の上」と発言していましたが、現在では「訂正」しています。訂正された遺体の発見された位置は個人で報告されている方と同じです。
※「遺体を投げ飛ばした」などは調布地域猫の会の想像です。
 
調布地域猫の会が第一発見者の話を伝え聞いたのは、遺体が回収された後です。
遺体の位置を間違え、後日訂正している事から取材時には裏付けを行っていなかったと思われます。

 

 

 

◯人間による犯行なのか?その他の可能性は?
 
 
調布地域猫の会は事故死の可能性を排除していますが「サイクリングロードの側で生活していた」とある以上、自転車との接触事故を否定することは合理性を欠きます。「事件現場周辺」を確認すると一目瞭然ですが、被害猫の生活圏に車や自転車が全くない訳ではありません。むしろ餌付けを行っていた場所は自転車が通行可能な遊歩道の脇です。何より事件現場は「暗い場所」。Gmapのストリートビューでも避けている事から、車の進入は難しいと思いますが夜間に自転車と接触する可能性は通常より高いでしょう。
 
 

・調布地域猫の会が主張する「事件現場周辺」の写真。
・座標は現場ではなくストリートビュー対応地点に設定しています。
 
調布地域猫の会公式ブログより
 
福祉協会Eva公式ブログより
 
まいどなニュースの記事では車による交通事故死を否定していますが「事故=即死」とは限りません。
事故後、事故現場から離れた場所で亡くなることは猫でも人でもあり得ます。
遺体の横に「額程度(少量)の血だまり」との情報を信じれば、事故後に発見現場まで移動し息絶えた可能性もあるでしょう。
 
記事には「一度も(車の通る)道路まで出るのを見たことはない」ともありますが、「いつも〜〜なのに」「〜〜はしたことがない」というのは思い込みに過ぎず、事故死を除外する根拠となり得ません。
事故にあうのは道路だけとも限りません。現場付近には駐車場や運送会社もあります。
人間による犯行だけに絞らず、車や自転車との接触事故など様々な面から考えるべきでしょう。

 

調布地域猫の会は現場近くの防犯カメラについても言及していますが、ブログでは「警察からの依頼でないと見ることは不可能と」断られています。それにも関わらず下記の発言です。

さすがに支離滅裂ではないでしょうか。

 

カメラに写らず、猫は殺害されているので、これは明らかに殺害事件です

午後1:56 · 2020年12月5日

 

 

 

◯最後に

重要なのは発見時の遺体の様子です。遺体はどのような姿であったのか。まずそれをハッキリさせるべきです。

まいどなニュースの記事と、調布地域猫の会の発言(証言)が判断の根拠とならないことは、前述の通りです。調布地域猫の会が獣医師に見せたという写真があれば、一定の判断はできるかも知れません。

写真が人間の犯行としか考えられないものであれば、疑念のひとつは払拭され警察の捜査にも役立つでしょう。

ですが、四日市市の事件では飼い主の公開した写真から「人間に仕業に違いない」と思い込む方が多かったように思います。重要なのは一人一人が自分の頭で考え、情報を判断することだと筆者は考えます。

このブログも鵜呑みにする事なく「情報の一つ」として捉えてくださいますようお願いします。

 

そして杉本彩さん(福祉協会Eva)、二階堂ふみさんは新たにコメントを出す必要があります。

杉本彩さん」が代表を務める福祉協会Evaでは、前述の調布地域猫の会の証言を事実として「扱っています」し、二階堂ふみさんは誤った情報を元に署名を求めました。

詳細は「メディアの報道について | 四日市猫変死事件

 

福祉協会Evaの公式アカウントには、個人で確認された方が質問もされています。

これには答えるべきではないでしょうか。

 

事実と違いすぎます。

午前3:22 · 2020年12月6日

 

二転三転している証言は信用に値するものではありません。

お二人は訂正するか、信用に足る根拠を提示すべきと思います。