◯メディアの報道について | 四日市猫変死事件・三鷹市猫不審死事件

 

事実確認をすることなく、さも事実と錯覚させる報道が増えています。
「報道されたから」「あの人が言ったから」で事実が変わるわけではありません。
以前書いた記事を補足する形になりますが、メディアの報道や署名について書いていきます。
 
 

◯四日市猫変死事件のケース

 

 

 

中京テレビによる報道です。事件の説明は省きますが、マスメディアによる報道の悪い例と言えます。

事件は6月21日(事件発生日)に発生し、飼い主から通報を受けた警察が8時ごろに到着。

そして捜査も始まったばかりで公式見解は何もない中、同日の11時に中京テレビ。15時には中日新聞を飼い主が自宅に呼びました。当ブログを読んだ方であれば、これが如何に無責任な報道かお分かりになると思います。

中京テレビ(バンキシャ)、中日新聞の罪は大きいです。

詳細は

・「署名サイトについて」

・「警察について

 

 

 

◯三鷹市猫不審死事件のケース

 

 
2020年11月に東京三鷹で猫が死んだ事件です。まいどなニュースが記事を作成し、各社で報道」されています。
二階堂ふみさんが「署名に協力を求めた」事で有名になりましたが、ある意味で四日市猫変死事件よりも状況は悲惨になっています。
四日市猫変死事件とは無関係ですが悪例として掲載します。
 
各記事では「遺体は血まみれで原型を留めていない」「内臓が飛び出していた」などの記述がありますが、取材に応えた「調布地域猫の会」は次々と発言を撤回。事件当初は「残忍な犯行」を強調していましたが、現在では「遺体の様子も分かりません」。
言うまでもありませんが「〜〜だそうです」「〜〜と聞きました」などは何の根拠にもなりません。
調布地域猫の会は三鷹警察署に対して事件性を訴えていますが、遺骸写真の公開もありません
 
午後1:26 · 2020年11月9日

 
犯人がいれば逮捕を望むのは当然です。ですが本当に「犯人」はいるのでしょうか?
しっかりとした情報が求められます。
 
 
 
◯各メディアの根拠
調布地域猫の会が発言を撤回していますが、各メディアは何を根拠にして記事を掲載したのでしょうか。
記事は「〜〜といいます」「〜〜そうです」など伝聞で形成されています。
四日市市の事件同様、事実確認をせずに記事を作ったようにしか見受けられません。
 
この事件では二階堂ふみさんが署名に協力を求めていますし、杉本彩さんが代表を務める「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」では、調布地域猫の会の主張を事実のように「扱っています」。ですが、福祉協会Evaの主張は前述の通り根拠を失っていますし、二階堂ふみさんが署名に協力を求めたchange.org「調布・三鷹地域で惨殺された老猫「タヌキちゃん」の犯人逮捕を!」も同様の発言を根拠としています。
一部メディアは二階堂ふみさんの「記事を削除」をしたようですが「提供社の都合」とは何でしょうか。
もし記事に問題があったならば、削除の前に訂正や検証の報道を行うべきでしょう。
 
 
 
◯二階堂ふみさん、杉本彩さんについて
お二人とも、一般人に比べ影響力もあり立場のある方です。そのような方々が「検死結果」もなく、遺骸の状況を伝え聞いただけで「人間による犯行ありき」の判断をする事に疑問を感じます。
 
杉本彩さんは「Youtube」などでも情報を募っていますが「情報を求めます」という定番文句には、矛盾を指摘する声や事実確認を先に行うべきだという声は含まれないのでしょうか。二階堂ふみさんも杉本彩さんと番組で「対談」される仲です。
今回の事件について再考することがあれば、そちらもしっかりと発信を行なって頂きたいです。
 
そしてchange.org「調布・三鷹地域で惨殺された老猫「タヌキちゃん」の犯人逮捕を!」の発信者「多摩ねこの家」はクラウドファンディングで「不正が発覚」し、運営側からプロジェクトを中止された経歴があります。
二階堂ふみさんは、それを知った上で署名の協力を募ったのでしょうか。
 
午後10:12 · 2020年11月27日
 
三鷹市猫不審死事件とクラウドファンディングの不正に関連はありませんが、活動実態も不明な「動物保護団体」を名乗っている個人です。そして事件も解決していないのに「メモリアル」です。設置の際は寄付でも募る気でしょうか。
 
午後3:56 · 2020年12月5日
 
「三鷹警察署に要望書と署名を提出しました!」ともありますが、警察からの受領書などの提示はありません。
「調布地域猫の会」「多摩ねこの家」にも疑念を禁じ得ません。
 
 

 
◯最後に

以前も書きましたが、残念なことに、動物への虐待を望む人間はいます。中には動物愛護を唱えながら虐待が起きることを望む人さえいます。そういった人ほど声が大きく、事件を凄惨に書き立てます。

 
このブログをご覧になった方に伝えたいのは、事件性があるかの判断は慎重になるべきだと言うこと。
警察やマスコミの発表が全てではありませんが、証拠や根拠は必須です。
「報道されたから」「あの人が言ったから」で左右されてはいけません。まずは立ち止まって考えてください。
 
そして無責任な噂を拡散する方々にお伝えしたいのは「虐待が起こった!」と騒ぐのであれば「虐待ではなかった!」とも騒いでください。なぜ動物の不幸は競って広めるのに、その逆はないのでしょうか。
「猟奇犯がいる」「次は子供だ」と騒がれ、不安を感じるのは地域の住人です。証拠も根拠もなく虐待や猟奇犯を生み出さないでください。
 
有名人やマスコミにしても同じです。あなた方は一般人より影響力がある存在です。
自己の都合で事実をねじ曲げるような行為は謹むようお願いします。
 
繰り返しになりますが、報道で傷つけられるのは、その地域の住人です。
本当に犯人がいるというのであれば、まず事実を確認し客観的な報道をしてください。