うつ病による不眠症(入眠困難、熟睡障害)と整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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うつ病による不眠症(入眠困難、熟睡障害)と整体治療
患者Kさん=39才-女性-主婦の症例
 
 
 
 
① Kさんの病歴・・・   
患者Kさんは機能性胃腸症がなかなか改善しないことに苦しんでいたので3年前にうつ病も合併してしまったそうです。心療内科に通院し、抗うつ剤や睡眠薬の処方を受けているそうですが、強くしたり変えたりしてもなかなか寝付けないそうです(☚入眠困難だけでなく熟睡障害もあるそうです)。今回、「
胃もたれ…心窩部(みぞおち)の鈍痛-気持ち悪さ=機能性胃腸症」で来院されたので、この不眠症についても整体治療することになりました。
 
 
 
② Kさんの診察
・今までの病院の検査歴で(血液検査・胃カメラなど)、特段の器質的な異常を指摘されたことは無いそうです。今回の症例については「機能性胃腸症」との診断を受けているそうです。
・頭顔面や下腿の浮腫はありませんでした。眼球は正中にあり、陥没や突出も無く、瞳孔の左右差や眼瞼下垂あるいは眼球結膜の黄染もありませんでした。血色は普通でしたが、どの様な問診あるいは雑談に対しても終始顔面の表情の変化が無い状態でした(☚診察後の施術中、相当痛む手技に対しても無言で、顔の表情にも変化はありませんでした。)。
・手の振戦・巧緻運動障害や歩行障害はありませんでした。
・食欲はあまりないそうですが、とりあえず今以上に体重を落とさないように食事をとっているそうです。
・肉類と脂肪類の食材を食べると胃もたれ(心窩部の鈍痛-気持ち悪さ)がより増強するので、この数年は(そばやいなりすしなど以外は)ほとんど食べていないそうです。従って、家族とは別メニューで食事を作っていたそうです(☚家族と外食も出来ない状態)。家族の肉-脂類の食事を作るだけでも胃もたれが強くなることがあるので、最近では夫に惣菜を買ってきてもらい、それを父子で食べているそうです。
・頻尿気味で、一日に10回程度は排尿するそうですが、尿の量は少ない事がほとんどだそうです。
・胸やけ、呑酸、ゲップは無いそうです。
・月経周期は28日、月経期間は5日で、月経血はそれほど多くないそうです。生理痛の経験もあまり無いそうです。
・妊娠中は5-6ヶ月くらいまでつわりがひどかったそうです。
・出産は吸引分娩だったそうです。
・胸部聴診上、特段の所見はありませんでした。
・気管は正中にあり、甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。しかし、頸部の筋肉群は前後左右とも全般的にかなり緊張し腫脹していました。
・腹部聴診上、血管雑音は無く、グル音もほぼ正常に聴取出来ました。
腹部触診上、腫瘤感や抵抗感は認められませんでしたが、心窩部に緊張と圧痛がありました。左季肋部下でも著明な緊張と圧痛がありました。また、胆嚢の腫脹-緊張が触診でき、右季肋部から心窩部にかけても著明な緊張と圧痛がありました。これらの部位の押圧で、主訴の再現(心窩部の鈍痛の増強)がありました。さらに左下腹部では、S字結腸の柔軟性が減退している感があり、下腹部全般に粘土様の緊満した抵抗感がありました。肝脾腫はありませんでした。横隔膜左-右脚の緊張は確認できませんでした。
・改めて問診すると、妊娠中の検査で胆石がある事が指摘されたそうですが、「発作も出ていないのでとりあえず経過観察しましょう」との事で、それ以降何の処置もしていないそうです。
 
 
 
➂ 治療目標と整体治療
 
   ⑴ 頸部交感神経幹の絞扼を解放する
・頸部交感神経幹解放テクニック
 
 
④ 経過と結果・・・
・2診目来院時、「薬を飲まなくても熟睡することが出来ました」と仰って、ビックリされていました。

・3診目、4診目と薬を服用せずに熟睡できることが続き、その後も二、三度眠りにくい時があったそうですが、その後はほぼ入眠困難と熟睡障害が生じることなく、快眠できたそうです。

・Kさん本来の主訴である「胃もたれ-機能性胃腸症」の整体治療が終了するまで、上記快眠傾向が維持できましたので、本件の整体治療も終了する事にしました。
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・不眠は色々な原因で生じますが、その代表の一つが「うつ病」で、Kさんも心療内科よりうつ病の診断とその投薬療法を受けておられました。しかし問題は睡眠薬を強くしたり種類を何度変更しても効果が見られなかったことです。言い方を変えれば、薬で効果が出にくい「別の原因」があるのでは、と考えて治療計画を立てるほうが合理的かもしれません。実際に当院でも睡眠薬で改善しないうつ病の方が時折来院されますが、別の原因を考えて整体治療すると奏功する事がしばしばあります(下記参照)。
うつ病で睡眠薬を処方されている不眠症患者さんの整体治療」  

・そしてその別の原因ですが、整体業界では不眠の大きな原因の一つとして「頸部交感神経幹の緊張」があり、同部への整体治療で比較的早期に不眠が改善するケースは多々あります。上記治療例もそのうちの一つです。

・ところでこの「頸部交感神経幹」ですが、その名称の通りに首にある太くて縦長の神経束で、胸部から頸部あるいは脳を含む頭顔面の血管や臓器・組織をコントロールする「交感神経」としての様々な機能を受け持っています。その機能の一つとして、同神経幹から脳の松果体に向かって神経連絡があり、その刺激で松果体から「メラトニン」と呼ばれる睡眠を誘発させるホルモンが分泌され(☚メラトニンは欧米で睡眠導入剤として使用されています)、それにより睡眠-覚醒リズムをコントロールする働きがあります。
 
 

・ですから同神経幹が絞扼されメラトニン分泌が阻害されれば「不眠」が、逆に刺激されメラトニン分泌が亢進すれば「昼間の眠け(睡魔)」が生じる可能性があります。その絞扼源あるいは刺激源にはいくつかありますが、その内の有力な一つが同神経幹と並行して走行する頸部の筋肉群です。Kさんには「頸部の筋肉群は前後左右とも全般的にかなり緊張し腫脹しています」といった所見があり、その他の絞扼源になる所見が見当たりませんでしたので、この頸部筋肉群の緊張が交感神経幹の絞扼源になっている可能性は充分あるのでは、と思われました。
 

・そこで
     ⑴ 頸部交感神経幹の絞扼を解放する
・頸部交感神経幹解放テクニック

の治療計画を立て、施術したわけですが、思いのほか早期に不眠が改善したので、上記仮説で概ね妥当であったのでは、と思います。
 
 
 
注) メラトニンの分泌機序
網膜への暗所刺激⇒視交叉上核⇒交感神経幹(上頸神経節)⇒交感神経⇒松果体⇒メラトニン分泌⇒睡眠覚醒中枢(睡眠)
 
 
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