110.婚約式Ⅱ~そしたらまた言ってくれるかな?「それでいい」って… | かおり流 もうひとつの「宮」

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「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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前のお話→109.婚約式Ⅰ~チェギョンは素直でいい子だから 殿下が負けますよ
このお話は104.ふかふかのベッド~まだベッドの上だなんて驚きだ  に次ぐチェギョ目線です


ベッドの背凭れに背中を預けるスジさんと それを優しく見詰めるスヒョンさん
今日もラブラブだなぁ~
スジさんは退院はしたものの 婚約式に行けない事を残念がって
「お妃教育大変じゃない?チェギョナ クェンチャナ?(大丈夫?)」なんて心配してくれる
걱정 마. . 잘 할수있으니까.
コクチョンマ~ ナ チャルハルスイッスニカ~(心配ないよ 私ちゃんとやってるから)
この前ね 初めて伽耶琴(カヤグム)に触れた時は すっごくときめいたの♪
なかなか上手に引けなかったけど 先生の弾く伽耶琴の音色が凄く素敵で
上手になりたいとすぐに思ったわ!
なのに殿下にはいっつもヘタクソって言われるの…むぅぅ
初めて弾いたのにね
お昼食べ終わったなら早く伽耶琴の練習に戻れ そしてさっさと美しく曲を奏でられるようになれ
宮中でいつまでもあんな騒音 迷惑だ
なんて言ったのよ?!
誰だって最初から上手に弾けるもんですかってんだ!ぷ~んだっ!
だけど 大分上達したと思うのよね~♪
あ…でも実はね…
済州島へ行ったとき あたしたちプールではしゃぎ過ぎちゃって… 今までとは違うんだ 友達に容易く躰に触れさせるなって言われて以来 あたしちょっと落ち込んでて…
反対に殿下は苛ついてて…怖くて…
顔色を窺う癖がついちゃって 喧嘩どころかろくに口もきけなかったんだけど
伽耶琴騒音の一件で… 前みたいに話せるようになったんだ…
まあ相変わらず なんであたしと結婚しようと思ったんだか 王子病で偉そうで…あたしのこと苛めるのが趣味みたいな人だけどね」

こんな感じでスジさんとスヒョンさんに話して聞かせたの 
でもここから先は言えなかった…
だから 家に帰ってアルフに聞かせたわ
そう…
それに…またキスされちゃったのよね…////
っていうか 殿下はソースを舐めただけだと言ってたけど…唇…触れたモン…
もう… あたしは王子病の偉そうな皇子にすっかり骨抜きにされてしまったなぁ~
やんなっちゃう…

「ビクビクするのはやめろ」「ちゃんとお前の意思を表せ」「人形じゃないんだ」
「俺がなんと言おうと 嫌なことは嫌だと言え」
そう言ってくれて ホッとした…

「本当にいいのか?…ナニって 結婚だよ… 本当にしていいのか?俺と」
そう言われてあたしは焦ったわ
もう結婚するしかないと思ってたのに まだ引き返せるの?って
だけど…
あたしの心はこんなにあなたに持って行かれてしまったから もう引き返せない…
今更無かったことになんて出来るわけないじゃない…
なんとか「します…」って返事したあたしに
締切だとか やっぱりやめるはナシだとか 言いたいことはハッキリ言え と
散々言った後 解ったのか?じゃあ試す とか言ってあんなこと////
だいたい!手を抑えられてちゃ抵抗できじゃないね?!
唇の端をペロリと舐められてびっくりして抵抗しようとして
危うく右手に持ってたフォークで刺すトコだったじゃない!
ソースが付いてたとか言って もうホントに!立ち悪いからかい方するよね…
でも久々反論したら笑ってた
「それでいい」って…ホントにいいのかな?
早く伽耶琴で綺麗な曲を奏でられるようになりたいな…そしたらまた言ってくれるかな?「それでいい」って…
「あ~あ…彼は得よね…
普段がアレだから…たったそれだけ言うだけで優しくされた気になるんだもん…」
あたしは自分の狭いベッドの上で テディベアのアルフに話して聞かせた
くすくす…
ん?笑った?アルフが笑ったように感じたのは…気のせいかな?


「殿下のこと…好きになっちゃったみたい」
え~?!悔しいから絶対言いたくないと思ってたのに あたしついに我慢できずに言っちゃったの?!
あたしのバカ~~~!
あたしは自分の頭をグーでポカスカ…ん?痛くない夢か?
「え?」
でもほら 殿下驚いてるじゃない…
「信じられないでしょう?あたしも信じられないんだよね」
そりゃあ 最初から好きだったなんて絶対言えないよね~ あたし いつもあんな態度だし…
다시 말할 /タシマレ
えへへ 「もう一度言えよ」だって…なんかこそばゆいな…
「んもう…殿下のことが好きみたい です」
사실인가? /サシリンガ?(本当か?事実か?)
「ええ…」
「ふん…やっぱりお前馬鹿だな」
なぬぅ~!?ザマミロみたいな感じデスカ!?出た~王子病~!!
でも…
人をけなす言葉を放っておいて シンくんは私を抱き寄せて 髪にキスした…
もう!またからかってるの?夢の中までやっぱり意地悪なんだから…
コレって願望なの?変態妄想!?
「くすぐったいよ」
シンくんに今顔を見られたら絶対笑われちゃうわ!デレデレはしたない顔を彼の胸に埋めて隠す
あ~なんか…こんな風に そっけなくても優しくしてくれる皇子いいなぁ
いつかこの夢の様に ちょっぴり仲良しに成れるはずだよね…


そうして今 あたしの正面には恐ろしく韓服の似合う美少年が…
例の書面と指輪とメダルを並べて あたし達が結婚を決めた事をご先祖様に報告している
ホントにもう後戻り出来ないんだ…
ツンと澄ました顔したシンくんに対して あたしは緊張でワタワタしてて…
ドキドキ…トクトク…
胸の鼓動が止まらない… シンくんは横顔も正面から見ても 本当に綺麗…
あ!今 あたしのこと見て片目を細めて笑ったな!?
なに!?今度はあくび?!
もう!緊張感なさすぎ!
はぁ…やっぱりあたしとの婚約なんて 彼にとっては別に大したことでもないんだね…


そうね あの時のそれがまさか… 照れ隠しであったり 緊張するあたしを解すための お得意の小芝居だってことに気付くまでに あたしは
本当に長い時間が掛かっちゃうんだ…


今日もお読み頂き ありがとうございますコマウォ
一応仲直り?
それでもなんだかやけに切ないまま
とうとう二人は婚約しちゃいました

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