Domino 8 Beta-2を試してみよう ! -10-
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前回は、Message Recall機能の概要紹介に終わってしまいました。
今回からは、この機能を実際に設定して試して行きたいと思います。
前回も書きましたがこの機能はServerの機能として実装されています。
本来は、Multi-Server環境で試して見たいところですが、今回は残念ながらMulti-Server環境が用意できませんでしたので、取りあえずSingle Serverの環境で試していくことにします。
まず、このMessage Recallの設定ですが、Server Configuration Documentの「Router/SMTP」タブに以下のようにMwssage Recallのタブが追加されています。
このタブを開いて内容を確認してみます。
以下のように、Recall機能を有効化するかどうか、RecallするMessageは未読だけか既読も含めてRecallするかが選択できますし、Recallの期間の設定も可能になっています。
では、まず、この設定のまま試してみることにします。
設定が完了したらRouter/SMTPを再起動して設定を有効化してください。
念のためにServerをRestartしてもいいでしょう。
設定が有効になったら、Notes 8 Standardを開いて、同じServerに所属している幾つかのUserにMailを送信します。
今回は、以下のように3人に送信してみます。
では、この3人の一人である、"Shinya Iwama"さんはNotes 8 StandardでMailを読み、"Eito Domino"さんはDWAでMailを読んでおきます。
読んでおくというのは、Messageを既読状態に変更するということです。
未読状態なのは"Eito Notes"さんだけという状態です。
この処理が完了したら、送信者のIDでMailのSent Viewを開きます。
送信Viewを開いて、Actionにある、「Recall Message」を実行します。
以下の画面が現れ、誰に送ったMessageをRecallするのかの選択ができます。
この指定で、間違って送ってしまった人だけを選択してRecallすることも可能なのです。
また、既に既読であってもRecallする指定もありますし、Recall状態を報告する指定があります。
今回は、Serverの設定では未読の場合のみRecall可能に設定していますが、このまま既読の場合もRecallする設定にして実行します。
以下のMessageが出ますので、「OK」で先に進みます。
これでRecallが完了しました。
この処理を行うと、以下のMessageが返ってきます。
Recallを要求したMailのLink付きで、RouterからのMessageが戻ってきていますが、今回の場合、"* Message Recall report not requested. *"というMessageがついています。
先ほど、Recall ReportのCheckを付けているのに、ReportがRequestされていないというMessageですので、これは明らかにBugのように思われます。
実際にこのMessageを開いてみると以下のようになっています。
実際に文書を開くと、Recall要求を行った日時、Recall要求を行った人の数、Recall要求した文書Link、また、SummaryとしてRecall要求したUserごとのRecallの状況が分かります。
適切な情報が表示されないのは、Previewで内容を確認した場合だけのようです。
このMailはThreadがありますので、Threadを確認してみると、以下のようになっています。
この場合もPreviewではRecall要求した人数などが正しく表示されていません。
送信Viewにこの文書はあるのですが、"Eito Domino"さん宛てになっていますが、文書のPropertyを見ると、先ほど送信した全員に送付されていることが確認できます。
これが最初にRecall要求した際に作成されるRecall要求のMailなのです。
では、このMail Recall Requestを受け取った人のMailのInboxを確認してみます。
以下のように、既にMailを既読に変更したUserのInboxにはMailは残ったままとなっています。
しかし、Mailを読まなかった人の場合は以下のように跡形も無く消え去っているのです。
先ほどのRecallの設定では、既読MailもRecallするように設定しましたが、Server側の設定が優先され、既読MailはRecallされず、未読MailのみがRecallされているのです。
今回はMessage Recallの機能の概要を見てみました。
次回もMessage Recallの機能について試していきます。