Domino 8 Beta-2を試してみよう ! -9- | Lotus Notes/Domino (R) をこよなく愛して。。。。

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前回は、Internet Password Lockingの機能について見てみました。


今回は、Message Recallの機能について見ていきます。



Message Recallというと、これまでNotes/Dominoでは対応されておらず、国産他社や海外のMail Systemでも一部取り入れられていた機能です。


この機能には賛否両論あり、出してしまったMailはたとえ相手が読んでいなくても取り返すべきではないと、我々Notes/Dominoに関係している人間は説明してきたのです。


一方他社はというと、開封していなければMailを無かったことにして取り戻してしまったり、あるいは、内容を完全に差し替えてしまうという機能を持った物もあります。


通常、e-Mailの場合は、出してしまったMailは取り戻せないのはどこの会社のMail Systemでも同じですが、社内では送信先を間違えて送ってしまったから取り戻したいとか、作成途中で間違って送ってしまったから取り戻したい、内容の一部がちょっと間違っていたから訂正したいといった要望があるようです。



まあ、郵便物を例に考えると、出してしまったものは通常取り戻せないですし、それが社内Mailであっても取り戻せない訳です。



しかし、物理的に郵便の集配所がある場合は、時には取り戻せることもあります。


社内だと、社内Mailの集配センターに行けば、まだ行き先別に分類されていない状態で、発信元から収集してきた状態であれば、自分の出したMailを見つけさえすれば取り戻すことは出来るかも知れません。


郵便局の場合にこういうことができるのか?と疑問に持つ方もいらっしゃいますが、実は、私は取り戻した実例を知っています。


郵便局の仕組みがどうなっているのかは分からないのですが、あれは、25年以上前のことです。


私の友人は、受験で最後の最後まで願書を出す大学を迷っていました。


そして、本人はある有名大学の工学部に願書を郵送したのですが、その後親に説得されたのか、急遽地方大学の医学部へ願書を出すことになり、郵便局から願書を取り戻していました。


この処置は、受験生の為の特別な対応だったのか、郵便局ではそういうことができるのか、私には興味が無かったので、調べていませんから、仕組み的に出来るものなのかどうなのかは定かではありません。



つまらない前置きをしてしまいましたが、本来Mailというのは取り戻せないという考え方に立つのが正しいと私は思っています。



しかしながら、上記にも書いたように、世の中でこういう要望があることも確かであり、ようやくNotes/Dominoはその機能に対応したという訳です。



この機能はClientの機能で説明すべきではないかという意見もあるかと思いますが、仕組み的にはServerの機能で、ClientはRecall要求を発行するだけですので、Serverの機能として紹介させていただきます。



Domino 8 Beta-2でこの機能が実装された訳ですが、この機能を利用して取り戻すことができるのは、Notes 8 StandardとNotes 8 Basicのみで、DWA 8はこの機能には対応していません。


というか、Mail Template(Mail8.ntf)がこの機能を使って取り戻すというActionを実装しているのですが、DWAのUser Interface(UI)を司るForms8.nsfが対応していないというのが正しい表現かもしれません。



DWA 8ではMessage Recallの機能はサポートされないかも知れませんが、将来のReleaseでサポートされることを期待したいと思います。



今回は、Message Recall機能の概要紹介のようになってしまいました。



次回は実際にこの機能を設定して試して行きたいと思います。



<続く>